「悪党たちは千里を走る」 貫井 徳郎
【送料無料】悪党たちは千里を走る[登場人物]高杉 篤郎・・・詐欺師。園部 ・・・高杉の舎弟三上菜摘子・・・詐欺師。ひょんなことから高杉と手を組むことに渋井 巧 ・・・金持ちの息子[物 語]社会からドロップアウトし、カード詐欺で生計を立てていた高杉は、地味な生活を変えるべく埋蔵金詐欺を仕掛けるが、偶々同席していた同業者菜摘子に阻止され、次なる一手として金持ちの「犬」を誘拐するい事を思いつくそこに現れたのが、またもや菜摘子ひょんなことから意気投合した高杉と菜摘子は一緒に「犬」の誘拐を企てる狙い目はターゲット(犬)の日課となっている散歩の時間この散歩は息子の渋井巧の役割となっており、犬の誘拐にうってつけだと思われたが、間抜けな高杉は誘拐実行前に巧に悟られ、逆に自宅に巧を迎え入れることとなってしまう小学生の巧は高杉たちのさらに上をいき、自分を誘拐させ、吝嗇家の父から身代金の奪取を持ちかける着々と計画を進める高杉たちだったが、計画実行前に巧がさらわれ、犯人は高杉たちに身代金を要求してくる高杉たちは自分たちの計画を実行に移し、渋井家に身代金の要求をするハメになってしまう[観想的なもの]「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」の症候群シリーズや「慟哭」の貫井徳郎プロットに定評があり、後半のネタばらしでは度肝を抜かされること多数今回の話も期待して読んでみたが、中盤で誘拐計画が予想外の方向に転がったことで本領発揮ってところただ、さらに一段捻りがあるのかと思いきやそこまではいかず、貫井徳郎らしさというかそこまでの強引なところまでは持っていかなかった感が犯人の設定、もっと身近な人にしてみたら面白かった気がするんだけど、ダメかな