キノウノニッキ。

ソウル市内のほぼ中ほどに位置する、ヨイドという島。

何度か訪れてるうち、すっかり苦手意識が定着してしまっている。
にもかかわらず、懲りずにまたまた行った。

今回の目的は、ズバリ花見である。

「ソウルで桜の名所って言ったらどこ？」。
いろんな人に尋ねて回った結果、皆口々に「ヨイド」と答えた。

一人ぐらい違った場所を教えてくれても良さそうなものなのに、致し方がない。
とある女の子を誘ってみると、快い返事が返ってきたので、兎にも角にも行くことにした。

とはいえ、場所はもはやボクにとって鬼門と化したヨイドである。
過度の期待どころか、ボクの辞書の「期待」の文字が載ったページを破り捨ててから行った。

・・・で、結論。

大した事ない。
全然大した事ない！。

その上、人だけはいっちょまえに溢れ返っていてわずらわしい。
屋台からは、ポンテギ（蚕の煮物）のクサイ臭いも漂ってくる。

もう最低だ。

相当の下方修正をして臨んでもなお、このザマだ。
決めた。もうヨイドには行かんって。

時間を持て余したこともあって、近くの６３ビルへ昇っておく。

６３ビル。「韓国で一番高いビル」と言われるソウルの名所の一つ。
最上階から漢江（ハンガン）を見下ろす眺望は「とても素晴らしい」らしい。

・・・で、結論。

ここも大したことない。
全然大したことない！。

何をもってして、素晴らしいのか。
全くもって、謎だ。

事実ではあっても「韓国で一番高いビル」というコピーが、完璧にアダになってる。
ちょうど菊川怜に毎度冠せられる「東大出身の美人タレント」ぐらいアダになってる。

そんな中、せめてもの救いだったのは、一緒に行った女の子が、
「日本の夜景の方がもっとキレイだと思う」と言ってくれたことだ。

日本云々のハナシではなく、
正しい認識を代弁してくれたことが良かった。

「うまいもんはうまい」のだ。by焼肉のはや。