人工透析
昨日は、ずっとずっと腹立たしい思いを抱えていた事を、つい書いてしまいました。あの「理想のホスピス」のテレビ放映の後、たまたま目にした癌患者さんのご家族のブログに、このテレビ番組の感想を書かれた方がいました。胃癌の患者さんのご家族ではありませんでしたが、やはりとっても羨ましいというご感想でした。そしたら、これに物申す!!コメントがあり、やはり、このホスピス(病院)で冷たい目にあったという内容でした。ああ、やっぱり他にもいるんだなぁ~と思いました。で、今日は胃癌とは関係のない話をちょっと。実は、同じ市内に住む母方の叔母が、先月から糖尿病からくる慢性腎不全で、人工透析を始めました。本人は透析をとても嫌がり、ずっと先延ばしにしてきたのですが、もう我慢も限界になったようです。ようやく入院する気になり、入院しながらの透析が始まりました。透析の知識など全くなかったので、初めて知る事ばかりでした。透析を行うためには、まず、シャント造設術という、言わばIVHのポートを埋め込む程度の手術を受けます。これは、利き手ではない方の手首の静脈と動脈を繋ぎ合わせる手術です。で、ひじより多少下の部分の静脈と動脈にそれぞれ針を刺し、血液を抜いて機械で老廃物をろ過して戻します。叔母の場合は3時間かけて週3日、行っています。とにかく、ひどい浮腫みの状態で入院した叔母は、20日間で20キロも体重が減少するほど水分を抜きました。64キロの体重が今は44キロです。わずか20日間の間にこれほど体重が変化するとは!!!かなりひどかったのが、わかるというものです。今週末、退院となり今後は通院での透析となりますが、叔母は視力も糖尿病が原因で殆ど失っており、一人で病院に行けません。週3日の送り迎えとなると、家族もやりきれないので、送迎がある病院に移り透析を受ける事となりました。透析って、自由診療なら1回7万円くらいするんです。この3割負担が週3回、月12回、これが一生となると莫大な費用です。月に12回、抗癌剤治療を受けるような金額になります。ですが、透析患者さんはその状態により障害者手帳が付与され、かなりというより、殆ど免額となります。本人の支払額が免額になるだけで、健康保険はそれ相応の金額が病院に支払われます。身内が透析患者になってみて、初めて透析の辛さと大変さ・・・そして健康保険がパンクする~危機感を感じました。病気になりたくてなった訳じゃないけれど、せめて今健康な人が、健康を維持する努力をする事は、すなわち健康保険制度を維持するために貢献している事だ!!と言えると思ってしまいました。