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カテゴリ:エリック・クラプトン
ジミ・ヘンドリックス(前回ストラト特集2参照)の影響を受けたギタリストに、エリッククラプトンとジェフ・ベックがいます。
今回の『ストラト使い』はこのブログで何回も取り上げたエリッククラプトンです。 いとしのレイラ最新アップ版YouTube ギターリフが小気味よくしびれてしまいます。後半のギターソロは聞き応えあり 彼のストラトキャスターの演奏は、ジミ・ヘンドリックス(以下ジミヘン)とはかなり違います。 しかし公に演奏するようになるのはジミヘンが急死してからです。 彼がジミヘンを友人以上に思っており、ジミヘンの演奏手法アーム・プレイを聴いて、それを超えることは当時のクラプトンとしては不可能と思い、アームをはずしたと言われています。天才は天才を知るですね。 アームをはずしたことでクラプトン独自の演奏法が生まれました。 (後述) クラプトンのストラトキャスターの演奏は、あまり音を歪ませず、シングルコイル・ピックアップ本来の音色を生かすというジミヘンとは違った手法をとっています。ハーフトーンを一般化させたのもクラプトンです。 クラプトンは友人でもあったジミヘンをリスペクトしていたようです。 アルバム『いとしのレイラ』(1970年)で、ヘンドリックスの代表的なバラード「Little Wing」をカバー。その後もヘンドリックスのトリビュートアルバムに参加し「Stone Free」をカバーしています。 前回ご紹介したようにジミヘンがライブでギターを壊すことから、彼へのプレゼントとして、ツアー先で楽器店に立ち寄る都度、程度の良いストラトキャスターを購入していたようです。 もちろん右利き用です。ジミヘンは右利き用のギターを逆さまにして左利きの構えで演奏するスタイルとっていました。 ツアー先で何本ものギターをジミヘンに渡すことを楽しみにしていたクラプトンでしたが、その直前1970年9月18日に彼はドラッグのオーヴァードーズで急死(27歳)してしまいました。 クラプトンが買い求めたギターをパーツごとに最もいいものを選んで一本のギターにしたのがブラッキーだという説があります。 クラプトンもドラッグに翻弄された一人ですが、ドラッグ更生診療所「クロスロードセンター」への資金捻出のために所有するギター104本をオークションに出品したことがあります。2度目のオークションで出品された56本の中には彼の使用したギターで最も有名な、このブラッキー('56年製のフェンダー・ストラトキャスター)も含まれ、およそ1億520万円の落札価格がつけられ「世界一値段の高いギター」となりました。 ところがジミヘンがパフォーマンスで燃やしたギター(Fender 65 Stratocaster)のオークションは今年9月にロンドンで行われ、推定落札価格が最低でも約1億500万円と予想されています。 推定価格が同額なのは因縁でしょうか? ブラッキー以降のストラトはレースセンサーというピックアップを使用し、パワーを上げたギターを使用しています。 当時は通常の21フレットのギターとなっています。 (現在は22フレットを使用しています。) その後フェンダーが開発したクラプトン自身のシグネチャーモデルやグラフィティ・ペイントのクラッシュキャスターを使用していました。 トレモロアームは使用しないためトレモロアームを外し(前述)、トレモロユニット自体も木のブロックをはめ込んで固定してあります。 トレモロをしない代わりに、スライド奏法やチョーキング奏法などをメインとするためです。 トレモロ:ブリッジには「トレモロ・アーム」という棒がついていて、 このアームを操作してブリッジを動かし、音程を上下させビブラートのような効果が生み出せる。 スライド奏法:押弦した指を滑らせることによって、始点と終点の音を途切れさせずに滑らかに音程を変えていくこと。 高速で繰り返すことによりビブラートの効果を得る(ジャックオフビブラート)などの応用技もあります。 チョーキング奏法:押弦したまま弦を押し上げ(押し下げ)ることによって、音程を変化させるもの。 後年クラプトンは3大ギタリストの一人に言われるようになりました。 ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ(ツェッペリン) 私もストラト引きの魔術師と思っています。 クラプトンにつきましては過去ログにたくさん入れていますので、是非ご覧ください。 ブログの上部タグの日記にしていただくと左にカテゴリが出ますのでエリック・クラプトンをクリックしてみてください。 Fender USA Eric Clapton Stratocaster Black クラプトンが選んだヴィンテージ・ノイズレス・ピックアップを搭載 ブログの応援もお願いいたします m(_ _)m こちらもよろしければお願いしますm(_ _)m ============================================================================== 安達久美、ギター教則DVD ※タブ譜付き ============================================================================== お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.04 12:49:00
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