1回目の面会(2)2013/05/30記載 前回の記述から長い月日が経ってしまった。 今月で私は長野県に住んで丸10年目が過ぎてしまった。あの事件から10年の月日が経とうとしています。 これが完成するか…わかりません。 ただ、このページを書くのに5年が過ぎてしまいました。 その間に更に処分をしたものもあります。今は手元に資料はありません。 記憶だけを頼りに書いていく事になりますが、その記憶すら細かい部分は薄れてきています。 書く必要があるかわかりませんが、今日は久しぶりに少し書きたいと思います。 ただ、今までと違って概要のみとなる可能性が高いのを御承知下さい。 長い坂をのぼった先に警察署はあった。自分のイメージとしては鉄格子で…という刑務所のイメージであったが、Mが収監されているのは警察署の中にある留置所であった。よって建物の中は一般人も沢山いるし、雰囲気も正直市役所と大差なかっったと記憶している。 そんな喧騒をよそ目に私は電話で聞いた階へ向かった覚えがある。 1Fの喧騒が嘘のように静まり返ったフロアに辿りついた。受付で名前を言ったらすぐにわかってくれた。いや、名前を言わずとも先方が気がついた風はある。何故かそんな些細な事を未だに覚えている。 面会に必要な物は身分証明書の持参指示があったと記憶している。住民票と何通かの郵便物を持って行ったか。うろ覚えだが、手続きは滞りなく進んだ。 なんというのだろう、刑務官?わからないけど…担当から注意を受け、持ち物チェックも受けた。その時、私は刑務官にある品を差し入れしたいと申し出た。 離婚届 「離婚届を差し入れとして扱ってもらい、それにサインをして返却をしてもらいたい」と申し出た。その時、刑務官はとても困惑していたのをよく覚えている。前例がないようだ。田舎の小さな留置所だ。まして、こんなケースは珍しいのだろうというのは察しが付く。警察の事情聴取でもそうだし、弁護士の話もそんな感じだった。尋ねてみたが「離婚届」の前例はその人に限って言えばないようだ。 私は相手の対応を見て自分の提案を引っ込めた。離婚届が差し入れ出来ない訳はないと思う。しかし、無理は言わなかった。 本音は一刻も早く離婚届にサインが欲しかった。赤の他人に一刻も早くなりたかった。姓だけでも。実際は結婚したてであり、公的な種類もすべて旧姓のままだったし、会社でも旧姓のままで呼ばれていたから、自分の姓が変わっているという実感は湧いていなかった。なんどか書類に結婚後の名前を書いただけである。 しかし戸籍上には「家族」として残っている。しかし、こんな家族はいらない。お断りだ。やり直すには早ければ早い方がいい。もう、「奥さん」なんて呼ばれるのは嫌だった。 私には家族になるという自覚が足りなかったと思われる方もいるかもいるかもしれない。それについては否定しない。 1回目の面会(3) ジャンル別一覧
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