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カテゴリ:ジャズ
【ハーモニー指数 85】 The Hi-Lo's / MISTY 「Back Again」MPS 14330 (1979) 50年代から活躍していたジャズコーラスグループThe Hi-Lo'sのリーダー、また後のSingers Unlimitedの中核としても活動しコーラス作品、また周辺のアレンジにも腕を振るったジャズコーラスの父的存在、ジーン・ピュアリングさんがお亡くなりになりました。3月26日没、享年79歳とのこと。心からご冥福お祈り申し上げます。 ジーン・ピュアリングといえば個人的にはやはりハイローズです。「CAFE APRES-MIDI~ROUX」に収録された狂い咲きのカーニヴァル調が死ぬほど好きで好きで、速攻でアルバムを手に入れたものです。79年の再結成時アルバム、「BACK AGAIN」もよく聴く一枚。こちらに収録の"MISTY"がやはり素晴らしいですね。軽快なボッサのシンコペートが非常に瑞々しく、しばし心奪われます。下品な開離和音を上品にオブラートに包んだ口当たりも魅力的。少々業が過ぎるヴォーカルワークも、紳士的なラテンアレンジでバランスが取れている好テイクだと思います。刺激の強いハーモニースタイルが嫌われることもあるようですが、やはり百戦錬磨、開放的な若気を散りばめつつの鉄壁のハーモニーは流石。其れを活かせるジーン・ピュアリングのヴォーカルアレンジメント、ハーモニーワークの妙が光る傑作。
ハーモニー指数に関してはこちら 物凄い数のレコードを出しているようですが、この他に個人的に聴いたのは「clap yo' hands」、「and all that jazz」、「Happen to Folk Song」、「This Time It's Love」くらいでしょうか。初期の作品は恍惚のビッグバンドとアイデアに溢れるコーラスが炸裂していてホント夢見心地です。そういえば小西康陽の新刊「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」にもハイローズのレコードが幾つか載ってましたね~。他にも身悶えするような傑作テイクがあるのかも。ご存知の方、是非とも教えて下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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Gene Puerlingの苗字は「パーリン」です。
読み方がよく判らないので大抵「ピュアリング」と表記されていますが、知人(米国人)に尋ねたところ、その知人はご当人に電話で確認したとのことでした。 (2016.06.20 20:44:09) |
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