フリーソウル的ハワイアンAORは掛かるか? NHKFMとことん真冬のハワイアン
1月10日よりNHKFMの放送とことん○○シリーズでハワイアンミュージックの特集をしています。NHKのこのプログラムは、流行りのチャートやどこでも掛かるポップソングでなく、あるテーマに沿ったプレイリストをその筋のスペシャリストが紹介するといった趣向の凝ったプログラムで、テーマ次第では強力なオンエアになり得る可能性を持っていると思っています。(スタートしたのは23年度)初回の1カ月はビートルズの曲のカヴァーバージョンをとにかく掛けまくる、名物DJあおい洋一郎さんの語りで大変楽しいものでした。それ以降、正直パッとしないものが続き今に至りますが、この1カ月はこのハワイアン特集とのことで、なかなか体系立てて聴くことの少ないジャンルですので、毎回ワクワクしながら聴いているところです。ハワイアンミュージックといえば、橋本徹さんが過去に「FREE SOUL - FLIGHT TO HAWAII」と「Moonlight Serenade of Heavenly Islands」というコンピレーションを編んでいたり、また、ハワイアンAORのタイトルを紹介されたりしていました。それらのほとんどは多く流通するものではないようですし、インディーズだからこそ配給を考えない自由な風通しがあるとあって、コンピ等で紹介されているLUIや、MACKY FEARY BAND、Tender Leaf、CONTRY COMFORT、Phase 7なんかは、どれも緩いリズムが時間を忘れさせるようなゆったりした感覚で、埃をかぶったイナたさが琴線をくすぐります。ハワイアンはその楽器や演奏のスタイルで大別されるようで、今週の放送はウクレレ、スラックキーギター、ジャワイアンなどが印象的でした。しかしフリーソウル狂いとしてはやはりコアなAOR的テイク。突き抜けるように爽やかでジャングリーな曲など期待したいですね。あと3週間分のNHKFMの放送をひそかな楽しみに、トラックリストを睨むこととします。ところで、とことん○○シリーズは番組テーマについてリクエストを募っているようです。余りにも深くマニアック過ぎるものはきっと紹介できる人がいないので無理なんでしょうが、夢がありますよね。これまで「ラジオでめったに掛からないとにかく長い曲」とか、「NO1を逃した2位の曲しばり」とか、?印のものが多いのが残念。。「擬音しばりのスウィートソウル」、「スティールパン特集」、「男と女の語り入り、情事の入った歌謡曲特集」とか、NHKの音源庫なんてとにかく何でもありそうですし「日本放送協会」の意地をみせてほしいですね。