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臨時教員を考える 加藤ブログ

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May 28, 2007
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カテゴリ:臨時教員
 私が思ったおかしなことの2つ目は、退職者の急増期を迎えて実施した措置と説明しながら、県教育局は教員の採用人数を増やしていないことです。

 新聞記事によりますと、08年度の県内公立小学校の教員退職者は671名です。にも関わらず、来年度の教員採用人数は600名です。子どもの人数が減るから増やさないのでしょうか?それにしても、定数内臨採者が多くいる中で、先の県議会でも島村和男教育長は、「教員の数を増やす」と答弁していたはずです。なのに、何故、この数年募集人数を増やさないのでしょうか。おかしな話です。

 私が思うには、正規の先生の代わりに臨時の先生を採用すると、臨時の先生には莫大な経費がかかる新任研修を行なうようにはなっていないので予算が軽減できるという理由から県や市では正規の先生の代わりに臨時の先生を増員しているのではないのでしょうか。

 臨時の先生は、どこの学校でも1年以内の短期間が勝負です。本人としては一生懸命やるしかありません。特に、その実績が次の勤務に継続できるかの決め手となるとか採用試験に影響するかと思えばなおさらです。

 確かに、臨時の先生の多くは、どこの学校でも重宝がられることが多いです。しかし、教育は子どもたちとの人間としての関わりの中で行なわれますので、最低3年間くらいは同じ学校現場で勤務しないとお互いの人間関係が構築できません。また、職場に精通するにも最低3年間くらいは必要です。本来は、10年くらい同じ学校でじっくり腰を据えてあたることが教育には求められると思います。それを1年以内で学校をクルクル変わるのでは、教師としての力量が十分に発揮できないまま別の学校に移ることになるのです。これは、本人としても大変辛いことではないのでしょうか。

 一方、学校現場としても折角その学校に慣れたと思ったら他の学校に移ってしまうのでは、連携が求められる学校でも損失になります。それ以上に、短期間で先生が変わることで一番損失を被るのは子どもたちです。子どもたちが、先生と心が通じ合うようになったのに他の学校へ移ってしまうのことはとても寂しく思うようです。

 今年は、県内で昨年非常勤(時間講師など)だった人が常勤(フルタイム勤務)になれた方が多くいました。恐らく、定年を前に退職した教員が多くいたためではないでしょうか。今年度の小学校の教員退職者数は671名ですが、その内、定年前の退職者は55%の368名と過半数を占めています。異常な事態です。

 団塊の世代が定年を迎えていますが、埼玉県の学校でも定年を待たずに退職してしまうのです。退職金をプラスアルファーする退職勧奨制度がなくなったいま、自己都合で定年前に退職すると退職金が勤務年数によっても異なるでしょうが、500~800万円ほど削減されると聞きます。にも関わらず、退職者が予想以上になるということを県教育局は、どのように考えているのでしょうか?しかも、その実態に即した対応を取らずに、教員の募集人数を増やさないのは何故なのでしょうか?正規の先生を増やすより臨時の先生を増やすと、一石二鳥というより四鳥、五鳥になるからなのでしょうか?おかしな話です。

みなさん!どう思いますか?

                      加藤ブログスタッフ ワンワン・小次郎






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Last updated  May 28, 2007 05:50:32 AM
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