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ユキハアマイ

雪は甘い [全34件]

サッポロビール Edelpils  (3) 
[ ビール ]  

三年前の夏、銀座ライオンの7丁目本店に行った時のこと。

古城のように重厚な古建築。

モザイクの美しい装飾の中、
選んだビールがこのサッポロのEdelpils(エーデルピルス)。

大雨で梅雨寒の銀座。

味わったことのないシャープなビールが、
私を出迎えてくれました。


私がまだ小さい頃、
缶で発売されていたのだけど、
材料費?だか、醸造過程?だか、
輸送の手間?だかがかかり過ぎて、
一般流通は無理だとなって、
惜しまれながら販売終了したそうです。

樽のみをサッポロのある工場で造り続け、
知る人ぞ知る飲食店専用のプレミアム樽生として、
数十年間生き続けてきたのでした。


他のコク系プレミアムビールとは明らかに違う色。

上品で涼やかな黄金色は、
わざと暖色を全く排除したように、
軽やかに冷たく輝いています。

それでいてこの、
ファインアロマホップを通常の3倍使ったビールは、
ただ軽く薄くはなりません。

ふわりと深みのある香りが鼻をとおり、
舌の上に爽やかに炭酸と苦味を残し、
最高のキレですべてを洗い流しながら、
のどを潤してくれます。

エーデルピルスの名は、
かつてドイツの名門のビールが冠していた名前だそうで、
その意味は『高貴なピルス(ピルスナービール)』。

ドイツの名門は質の高いこのビールに、
その名を許したそうです。


高貴な苦味と味わい。

こんなことは飲んだみんながわかっていて、
もう知っている人の間では、
ありきたりな賛美なんだけど。

エビスやブラウマイスターのような
濃厚なビールも好きですが、
あちらが重厚を感じる甘やかな懐が持ち味なら、
エーデルピルスは、
優雅で理知的な美しさの、
若い貴族のようなビール。

いま、私が一番愛してるビールです。


なかなか出会えませんが、
関東地方なら銀座ライオンやベルグ、
関西でしたら私の行きつけ刀屋さんや、
元町エビスにあります。

是非、覚えていたらお試しください。


今日7月16日は、
エーデルピルスの缶が期間数量限定で復活しています。

去年もウェブのみで、
5000ケース抽選販売があったのですが、
そのときの缶は緑色。

今回はコンビニなどで、
白い缶で売り出されています。

毎日のサーバー管理のしっかりした、
お店で樽生を飲んでほしいですが、
是非身近にある間にお試しあれ。


この蒸し暑い夏の始まりに、
キリッと冷えたエーデルピルスをまず一杯。

一日慌しく動き回った暑い時間が、
一気に優雅なひとときにクールダウン。


夏の宵には、
いままでのコクと甘味の重厚プレミアムでなく、
清々しいこのビールをお勧めいたします。


さて、私も缶の味見に買いに出かけてみようかな。


サッポロビール Edelpils公式HP




【限定醸造】サッポロ エーデルピルス Edelpils 350ml×12缶 〜 プレミアムの中にも別世界はある 〜 高貴な苦みのプレミアム 【サッポロビール株式会社】■2008年7月16日(水)、発売開始です!


【限定醸造】サッポロ エーデルピルス Edelpils 350ml×24缶 (=1ケース)〜 プレミアムの中にも別世界はある 〜 高貴な苦みのプレミアム 【サッポロビール株式会社】■2008年7月16日(水)、発売開始です!


最終更新日時 2008/07/16 10:49:00 PM
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2008/03/03

白藤酒造店 奥能登の白菊 にごり酒  (6) 
[ 日本酒 ]  

新酒の季節です。

年末…11月の末頃から色んな蔵から新酒は出てきましたが、
愛しの白藤酒造店さんのお酒は、
2月の下旬にこの「にごり酒」からスタートでした。


去年からデビューの「にごり酒」。

去年は売り出して1ヶ月くらいで売切れてしまったようで、
私がHPで見つけた時には完売の直後でした。


今年は2度目ながら、
地震で倒壊したお蔵の再建途中から仕込まれた、
新生のお蔵のデビュー作。

今年の「奥能登の白菊」はどんなお酒になるだろうか、
新しい環境からのスタートでかつてのお酒の味なんだろうか、
なんとしてでも手に入れよう!
と、半年も前から意気込んでたのですが…


まだお忙しいことだろうとHPのアナウンスを待ち、
待ちきれず連絡してしまったのが発売日当日。

1升瓶は予約のみで完売でした。

半年も待ってたのに、
完全に出遅れ。

結局全体を通じて、
2日間で80%以上が売れてしまったようです。

復興を応援したい気持ちと、
やっぱり焦れていた白菊ファンの飢餓感だったのか。


4合瓶ならある旨と、
大阪の白菊屋さんになら在庫はあるようなことを伺って、
結局刀屋さんが仕入れてきたものを頂きました。


すでにバイト先で6杯のビールを頂き飲みした後、
にごりが苦手なのをわかってるので心配する店主をよそに、
発売3日目の「にごり酒」をハーフでオーダー。

真っ白な、融けかけた淡雪のような真っ白な、
なにやらやわらかそうな液体が。

液面のとろりとした質感が、
お粥のようでもあり、
ゆるいヨーグルトのようでもあります。

白藤酒造店 奥能登の白菊 にごり酒 液面


よくみると、雪粒に見えたのはもろみ。

お酒の9割がもろみの、
活性にごりなのでした。


みたまま飲み口はとろとろです。

口にもろみがざらつきます。

とろとろなのに、
不思議と後口はべとつきません。

白菊独特の果実香が溢れて、
柔らかな甘味がふんわりと広がり、
後口のキレと、
弾ける泡の刺激がほどよくもろみを洗い流します。


店主の紺のTシャツが白い水玉模様になってました。

運ばれてきたその日に我慢できずに開けて、
軽く噴いたようです。

そういえば、談笑しつつ飲んでいた私の傍らのグラスも、
常温の空気に触れて、
ホットケーキが焼ける過程のような、
重い泡を作っていました。


白藤酒造店 奥能登の白菊 にごり酒 液面


活きていることがよくわかるお酒です。

そして、今年の「奥能登の白菊」も間違いないと、
確信できるお酒でした。


その日の私は喧嘩して、
(というか一方的に怒っていて)
ぷんぷんしていたのですが、
ほんわりとしたお酒の味に、
一気にご機嫌になってしまい、
そのまま仲直り。

冷やす冷蔵庫もないくせに酔った勢いで4合瓶2本を、
お蔵に追加注文してしまったのでした。

「にごり酒」と姉妹品の、
「本醸造しぼりたて生」の発売に合わせて、
一緒に送っていただきました。


2度目に飲んだ「にごり酒」は、
初回よりもやや甘味が少なくなっていた気がしました。

酵母が糖食べて、アルコールに変えてるんでしょうか。

2週間弱ほどの差だったので、
コンディション違いかしら?

これはこれでおいしいのですよ。


今年も沢山愉しませてくれそうです。


↓「しぼりたて生」は今回の「にごり酒」の姉妹品です。
  同じ路線の清酒です。
  ぷちぷちではありませんでした。
 「純米吟醸火入れ」は蔵にも在庫なしの貴重品。
  あと一月ほどで純米吟醸無濾過生は出ますが、
  これを逃すと火入れまではまだ数ヶ月待たなければなりません。
  奥能登の白菊を初めて飲まれる方は是非これから。
  主力商品だそうです。


白菊 しぼりたて 生原酒スタッフ一押しの限定酒が再び入荷♪


上品な甘さと香りのお酒です。奥能登の白菊 純米吟醸 1800ml



最終更新日時 2008/03/06 0:39:13 PM
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2008/02/17

Baccarat TALLEYRAND オールドファッション 
[ 酒器 ]  

2007年のクリスマスは、
いつもの年よりもきらきらとしていました。

アクセサリーもほとんどシルバーだけのシンプル嗜好で、
石がついていたとしても深い血の色のガーネット。

そんな私にはあまり縁のなかった、
「きらきらと輝くもの」を思いのほか頂いたのでした。


その中のひとつがこの、
Baccarat TALLEYRAND オールドファッショングラス。


お餅とあんこの入ったパイを、
「はい、クリスマスプレゼントのおやつ」
と、手提げポリに入れて渡されました。

確かにおやつの包みは入っているけど…
おもちゃ屋の包装のような箱も入っている。

ん?と思い聞いてみると、
クリスマスプレゼントのオマケだと言う。

開ける許可もなかったので、
お礼を言い、そのまま家に持ち帰りました。



子供っぽく可愛らしい紙を剥ぐと、
中から出てきたのは、
稚さの影もない薔薇色の箱。

青味がかった深紅色はどこかで見たような。


そう、去年ホワイトデーに同じ方に頂いて、
あまりに素敵なのでいつも目の届く場所に置いていた、
Baccaratのビジュウ・Luxor Ringの見慣れた箱の色。

Baccaratと書かれた箱から出てきたのは、
宝石を削りだして作ったような、
綺麗な綺麗なショットグラスでした。


ジルコニアきらきら輝くアクセサリーはおろか、
高級クリスタルなんて触れる機会すらなかった私。

いや、それなりにオーセンティックで、
重厚なバーにも行ったりするので、
知らぬ間に触れるくらいはしているのかもだけど。

仕事の作業場を兼ねていて乱雑な自分の部屋に、
こんな綺麗なグラスがある不思議に、
しばし見入ってしまいました。


ひとしきり眺めた後、
さらにお礼のメールを入れて、
恐る恐る手にとって触れてみる。


重い。


きらきらした光の欠片が、
滑らかな硝子の中に閉じ込められてる。


高級ブランドなんて興味ない。

ロゴがついているだけのブランド小物なら、
そんなものついてないしっかりした造りの、
シンプルで機能的なデザインのものがほしい。

そんな性格の私なのだけど、
例えばこれがBaccaratという名前を冠していなくても、
きっとこの存在感には感動したはず。


それくらい、美しいグラス。

ブランドロゴはひけらかすことなく、
底に刻むだけ。

アイテムの存在だけで圧倒するほどの、
世界レベルのトップブランドの力を改めて思い知りました。

素直にすごい。


私は小心者なので、
この完成されたグラスがどこか自分の物のような気がせず、
あまり長く手に取っているのがいけないことのような気がして、
再び箱に仕舞い、今に到ります。

つまり、まだ一度も使っていません。


透明なグラスだもの。

氷をひとつ入れて、
琥珀色したスピリッツを入れると、
至福の時間を過ごせそう。

ウイスキー色の輝石のようになることだろうな。

きらきらも思ってたよりいいものかも。


モルトの豊富な刀屋さんに行って、
最初の一杯をなにか見繕ってもらおうか。


ただ私、モルトはストレート派。

割りと大きなこのグラスに、
大好きなベンロマックやローズバンクの、
カスクストレングスをストレートで入れてしまったら、
色んな意味で大変なことになりそうです。


今回のエントリーは、
なんだか素の貧乏くささを露呈してしまいました。

反省。



バカラ タリランド オールドファッション 1209-284


UDレアモルト ローズバンク20年 [1981] 並行 62.3度 700ml 【箱入り】


最終更新日時 2008/02/18 4:44:27 AM
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2008/01/14

Alco-Hall ストロベリーモーツァルト 
[ カクテル ]  

お久しぶりです。

忙殺されているうちに、
いつの間にか暮れてしまった2007年。

明けてしまった2008年。

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくおねがいします。


年明けからこっち、
誕生日やデートなどなど、
お酒を飲む機会が少し増えました。

お正月休み、
日曜日、
なかなかBarが開いていなくて、
そんな時つい最後に頼ってしまうのが、
今回のカクテルを作って下さる、
「Alco-Hall」。

他のBarの代わりにというよりは、
最後に訪ねる一軒のつもりが、
少し早く訪ねることになるだけの話なのだけど。

喧騒の繁華街の地下に、
濃い琥珀の空間、
モルトのトパーズのグラデーション、
煙草の匂い、
居心地のいい空間があります。

まだ私自身5度ほど行ったかというBarなので、
お店についではまた後日。


新年明けて、何故かカクテルをよく嗜みました。

Alco-Hallのこのストロベリーモーツァルトもそのひとつ。

けれど、これはカクテルというよりは、
大人のデザート。

真っ赤に熟れた苺を冷凍庫で凍らせて、
イタリア製のオレンジ色のマッシャーで、
マスターが丹念に丹念に潰してくれます。

細心の加減で潰された苺は、
赤くなめらかなシャーベットにされて、
高級カカオリキュール・モーツァルトのベールを敷いた、
カクテルグラスに盛り付けられます。

半分の赤い苺、
そしてまたモーツァルト、
何層も赤とチョコ色を重ねて。

最終的に夕焼けのような美しい赤い景色、
チョコレートの甘い雨、
添えられたミントの葉が、
目にも爽やかです。


Alco-Hall ストロベリーモーツァルトアップ


使用している苺は「あまおう」なのだそうです。

中まで赤く熟れた苺でないと、
この色は出ないんです、
おいしい、美しいものを提供しないと、
意味ないんです、
と、マッシャーを動かしつつマスター。

お味は勿論美味、
ひと掬いのスプーンで、
しあわせになれます。

あくまでフレッシュな苺が主役で、
モーツァルトはその甘みで柔らかに、
苺の酸味を引き立てています。

この日はたまたまあった、
ブルーベリーをカシスで潰したものを、
苺の上に添えてくださいました。


とてもおいしいので是非食べて!と思うのですが、
潰すのにものすごい労力と時間を費やすので、
まずは何か召し上がって、
そちらを頂きつつオーダーしてみてください。

私はモルトか、
アンゴスチュラビターズのハイボール。

人の多い時間は断られるかもしれませんが、
早い時間&遅い時間なら、
作ってくださいますよ。


苺のほかにこの日は、
パイナップル、キウィ、ブルーベリーの、
3層カクテルなんかもあったそうです。

キウィやオレンジ、
色んな果物があるそうなので、
マスターに聞いてみてくださいね。

あ、果物ごとにリキュールは変わったり、
ある程度リクエストもできるようですので、
すべては要相談です。



どの組み合わせでも、5ケースまで同梱可能!格別な美味しさ!ジューシーで濃厚な甘み!果肉の実締まりが違います!無農薬苺【あまおう】エクセレント M 1ケース(冷蔵便)(Mサイズの中玉24玉入りトレイが2個:計48玉)800g以上福岡県大川市・武下さんちが有機肥料や総合ミネラル肥料で丹念に栽培!0115新春


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最終更新日時 2008/02/18 4:41:08 AM
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2007/09/11

丸尾本店 悦凱陣 純米大吟醸 「燕石」  (2) 
[ 日本酒 ]  

さる2007年9月9日神戸のホテルオークラにて、
関西末広会主催の大きな純米燗酒の会
「神戸モード 純米燗酒劇場」が開催されました。

大宴会場に37銘柄をお招きして、
500人からのお客様に純米燗酒のよさを知っていただくという、
蔵元の交流会主催の大きな会です。

私は今回、刀屋さんのマスターと一緒に、
飲食店の人間としてスタッフ参加の予定。

各蔵担当で燗つけのお手伝いをするという、
ボランティアスタッフです。

担当蔵元は、
飲食店が面識のない蔵元との交流ができるようにと、
抽選で決まりました。

私の担当はかの有名な、
「悦凱陣」の丸尾本店さん!

お酒に対する拘りという点、
7月の燗酒の会ではろくにしゃべることが出来なかった点から、
読み上げられた時、飲食店としてはただのバイト店員には、
難しいブースに当たったのではないかと、
ちょっと焦ったというのが本音でした。

バイト先、刀屋さんなどにはちょくちょく入荷があり、
おいしいお酒ということは身にしみて知っていたし、
丸尾本店さんの参加イベントというだけで、
会への注目が一段上がるような、
(そして私自身も「おお」と感嘆するほどの)
そんな周囲の関心も知っていただけに余計。


仕事は蔵元がいらっしゃる前に設営からでした。

燗つける機器のかんすけをセットし、
お酒を並べ…と取り出すと、
どこかで見たラベル。

「燕石」…
「燕石」?!

こんなのおおっぴらに出しちゃいけないんじゃないかと、
思わずもういちど箱の中に隠しましたよ。

会は会費制で1万円の飲み放題食べ放題。

飲み放題のためのお酒に「燕石」…?


「燕石」は「悦凱陣」のハイエンド、
山田錦35%精米の純米大吟醸1年6ヶ月熟成酒です。

定価は12600円です。

なんでこんなに詳しいのかと言われると、
この会の1ヶ月前に刀屋のマスターが、
大阪の白菊屋さんで酔った勢いで「燕石13BY」を買ってきてしまい、
お店ではグラス価格で2500円にもなってしまうため、
立ち飲みでは出すに出せないと言っていたお酒なのでした。

それでも冷蔵庫にはあったので、
高い対価を払ってでも飲みたいと申し出る人も多く、
残りわずかとなっている辺りがさすがなのですが。

テーブルにあげてていいのかわからないので他のお酒…と思って出したら、
もう一方の方もラベルは違えど…「燕石」。

6本全部が「燕石」、
しかも3本は無濾過火入れで12600円、
残る3本は無濾過生で15760円…。

あまりのことに遠く「天遊琳」ブースにいた刀マスターを呼んできて、
ブースを見せてしまったほどに。

純米燗酒劇場 丸尾本店ブース


通りがかる人も、載せられたお酒を見て、
一瞬目を丸くし、すぐにあわあわしながら、
「これ、えらいうまい酒ですよ!!」なんて興奮気味に話して行きます。

知ってますとも、
日本酒の中で久しぶりに大きく感動したお酒だったもの。

精米35%なのに、
全くそんなことを感じさせないしっかりした風味。

香り、ではなく、濃厚な、芳醇な味。

絶妙な酸と甘みのバランス、
緻密ながら力強い旨み。

最初飲んだ時、こんなに香りに頼らない、
旨い大吟醸があるんだと、
驚いたのでした。

結局ブースに並べたお酒は、
蔵元がいらっしゃるまで口をつけるのを待とうと思ったのだけど、
私が席をはずしている間に、
他の飲食スタッフが勝手に開けて飲んでしまっていました。


果たして蔵元さんが到着し、
ご挨拶してお話してみると、
「どんな料理が出るかわからなかったから、
 どんな料理にも合うものを持ってきただけなんですよ」と、
そうおっしゃるのです。

それにしたって…!!

蔵元は「関西ではうち、人気あまりないようだからねえ、
今日はヒマかもしれないけどよろしくね」と、
そんなことをおっしゃるのです。

大注目の丸尾本店さんが直参、
他店の蔵のお酒を5本も買えるだけの大吟醸を用意し、
燗をつけてくれるとあっては、
忙しくならないはずがないんですが…!!

「燕石」は50度の上燗まであげた後、
冷まして30度まで落とした「燗冷まし」がお勧めなのだそうです。

蔵元持参のお酒に合うアテは、
「和三盆」でした。

あえてこの場で、大吟醸燗とお砂糖を合わせるあたり、
穏やかな表情の裏の大胆さに感嘆。


私の予想は的中し、
殺到するお客さんに四苦八苦。

ほとんどの方が「燗冷まし」の「冷まし」を待ちきれず、
結構熱いまま召し上がったりだったのが悔やまれますが、
なんとか試飲していただきつつ、
早々に完売したのでした。


蔵元は他店の蔵元達のように、
他の蔵元とつるんでどこかに消えてしまうでもなく、
初対面のスタッフである私とずっと一緒にいてくださって、
沢山のためになるお話を聞かせてくださいました。

飲食店で料理に関わる人が聞いたら、
涙を流して喜びそうなそんな貴重なお話ばかりで、
この場にいるのが私なのが勿体なかったです。

ほんとにずっと構って下さって、
お酒も飲ませていただいたし、
会の終わりにはお駄賃だと前掛け2枚と手ぬぐいまで頂いてしまい。

打ち上げもずっと一緒にいて、
同じ席でお話していただきました。


「燕石」も素晴らしいお酒ですが、
それを醸す蔵元の豪胆さと優しさが、
より一層お酒を素晴らしいものにしてくれました。

金毘羅さんまで、
愛しのお酒を買いに出かけたいものです。



悦凱陣吟醸「金比羅大芝居」720ml 2007年新酒



悦凱陣純米大吟醸「燕石」生1800mlBY15



最終更新日時 2008/03/06 0:42:28 PM
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2007/08/15

佐多宗二商店 刀 梅酒 
[ リキュール ]  

夏は日本酒が飲めなくなるのです。

口が甘さにだけ敏感になり、
日本酒の何を飲んでも酷く甘く感じてしまうから。

本来日本酒の甘みは大好物なのだけど、
夏にだけは苦手になるようです。

今年は先達のおかげで目の前がおいしいお酒に溢れていて、
日本酒を避ける夏にはならないだろうと思ったのだけど、
やっぱりダメでした。

何飲んでも米の強い甘みに囚われる。

しかしまた、その先達のおかげで、
日に2杯程度は愉しめるので、
完全に飲まないには至らない夏です。


そんな暑い暑い猛暑の日、お盆前の刀屋さん。

日本酒を飲み、モルトも飲んだ後、
次は何にしようかと上段の棚を見ると、
ふと目が合った瓶が一本。

いや、合いはしないのだけど。

鹿児島県 佐多宗二商店の「刀 梅酒」。

「晴耕雨読」や、「角玉焼酎」で有名なお蔵です。

2月に入荷して、最初の一本はとある女性客がほぼ飲み尽くしてしまい、
2本目が開いたところでぱたりとその局地的ブームが去り、
主人のお勧めしない性質も手伝って、
あまり出ないまま8月を迎えています。

店売り価格はショットで1000円。

梅酒にしては決して安くない。

けど、たまに無性に飲みたくなるそれは、
高アルコールの贅沢な贅沢な梅酒です。

度数は32度。

60度の焼酎にフレッシュな青梅を漬けたものだそうです。


こういう高アルコールのものの時には、
刀屋さんではショットグラスにストレート、
ロックグラスに氷を入れて、
チェイサーを添えるスタイルで出してくれます。

マスターは私に刀 梅酒出す時には、
ショットグラスに常温で注ぎ、チェイサーのみ、
梅酒なのに割り物どころか、
氷が必要かどうかすら聞きもしません。

他のお客さんに出す時には氷は出すのかしら?
わからないのだけど、
とにかく私はこの梅酒なら常温ストレートで十分。

口に含むと他の梅酒には感じられない、
きっぱりとした梅の果実味を感じます。

甘いのだけど甘ったるくなく、
酸味はあるのだけど酸っぱくもなく、
絶妙なバランスが素晴らしく、
爽やかに新鮮にさらりとキレて、
しかし確かに濃厚に梅が香るのです。

味の好みで言うと、
これ以上の梅酒は今のところ知りません。

常温で、ロックにすらしたくない梅酒もこれっきり。

氷入れるなんてとんでもないのです。

折角の香りが薄くなるなんて考えられない。

それでなくてもキンキンに冷たいお酒が好きなのに、
普通の梅酒の常温ストレートはとろとろと甘過ぎて、
ちょっと無理。

常温がいいなあと思うのも、
冷たさに気を逸らすことなく、
甘過ぎず繊細なこの梅の味を、
真っ直ぐに感じられるのがいいのかも。


でも冷蔵庫でゆるっと冷やしてもそれはそれでおいしそう。

果物を冷やして食べるくらいの感覚で。

マスターに一度冷やしてもらえないかおねだりしてみよう。



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 刀 KATANA500ml 44度佐多宗二商店 鹿児島産




最終更新日時 2007/08/16 3:15:36 AM
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2007/07/18

菱友醸造 御湖鶴 純米吟醸 Girasole 
[ 日本酒 ]  

バイト先に最近よく置いている、
長野は諏訪市の菱友醸造の「御湖鶴」。

かの「dancyu」にも特集されている、
今注目の銘柄です。


御湖鶴にも他のお酒と同じく「ラベル色違い」が沢山あり、
そのひとつひとつ、米違いだったり、
コンセプト違いだったりして、
味も違います。

今回頂いたのは黄色バージョン。

名前をイタリア語で「Girasole」、
「向日葵」という名を持つお酒です。

黄色いラベルに、緑の瓶の対比がまさに向日葵。

瓶を見るだけで明るい気分になってしまいそうな、
そんな佇まい。

写真が斜めってるのは…
バイト先ではお酒注ぐとすぐ仕舞っちゃうので、
慌てて撮った結果です。_//○、


お味はわりとすっきりすいすい入ってしまうものの、
御湖鶴らしい爽やかなフルーティさも素敵で、
甘過ぎず、酸っぱすぎず、
バランスのとてもよいお味です。

なんていうか、ひたすら飲みやすい。


今回のイエローは「Girasole」ですが、
レッドバージョンで「Dalla Luce」というのもありました。

これも限定品なのですが、
「Dalla Luce」の意味は、
「朝焼け色に真っ赤に輝く美しい湖」という意味らしいです。

初代創業者が、
諏訪湖で安らぎをとる鶴の夢を見て、
「御湖鶴」としたそうです。

その由来、その名前、
麗しいそれらに負けていない味が、
昼の愉しみに、
夜の安らぎに、
優雅なひとときをもたらしてくれるであろう佳酒です。



御湖鶴 純米吟醸山田錦ジラソーレ1800mlNew!!



御湖鶴 純米吟醸Dalla Luce(ダッラルーチェ)900mlNew!!



御湖鶴 純米吟醸 金紋錦 ラテッラ 1800ml


最終更新日時 2007/07/18 1:17:10 PM
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2007/07/14

Highland Park Bicentenary 1977 
[ モルト ]  

ハイランドパークのバイセンテナリーボトルです。

バイセンテナリーは200周年記念。


刀屋さんは日本酒と焼酎が豊富な立ち飲み屋さんですが、
モルトもそれなりにあります。

私はモルトに関して(というか、お酒に関して)
ぴよぴよのひよこなのでちっともわからないのだけど、
好きな人に言わせると、
マスターのディープな趣味の世界が繰り広げられているのだとか。

そのほとんどが「売り物」というより、
マスターの「私物」が並んでるような、
そんな意味合いが強いらしいです。


その中でもマスターがとても好きらしいハイランドパークは、
オフィシャルの記念ボトルや、
時代が古いものなんかもありつつ。

前に書いた1967や、1959蒸留17年、
カペラ、25年カスクストレングス木箱旧ボトル、
普通の12年や怪しい前田商店の9年ボトルが並ぶ中、
ずっと気になりつつ飲んでいなかったのがこの、
バイセンテナリーです。


最初は1967と1959飲み比べ、
次には旧25年、カペラ、1967の飲み比べ、
そして今回はこのバイセンテナリー、カペラ、
1697の飲み比べになったのでした。

カペラ>バイセンテナリー>1967。

いや、味の優劣じゃなく。

甘さです。

いつも思うのだけど、
私の飲んだハイランドパークは、
1959を除いてすべて甘い!

その見た目のダンディにすら感じる佇まいとは裏腹に、
蜜のように甘いと思うのです。

男らしいスモーキーさももちろんあるのですが、
それよりもやっぱり甘いなあと。

特にカペラの甘みはかなりのものだった覚えがありつつ、
今回のバイセンテナリーはそこまでは行かないものの、
1967よりも一段甘い、そんな印象でした。

お酒は基本的に甘みがある方が好きですから、
この甘みを感じるたびに、
モルトは素晴らしいなあとしみじみ思います。

もちろん、相変わらず香りにも感激しつつ。

難しいことはわからないですが、
とにかくおいしいです。


それにしても、
ハイランドパークのオフィシャルボトルって、
本当にいい男。

日本酒はわりとその香りと風味の優しさから、
女性的なイメージで見ることが多いのだけど、
モルトはいくら甘くても男性的だなあ。

素晴らしいボトルデザインと、
ロゴのカッコよさに、
本当に惚れ惚れします。

好き。

とりあえず写真撮りためて、
気が向いたらハイランドパークだけのアルバムとか作ろうかしら。

私だけがにやにや眺めてるに違いない。




(Highland Park 1967 38years Single Malt)ハイランドパーク 1967 38年 シングカスク 750...



ハイランドパーク25年 カスクストレングス 50.7度 750ml 【箱入り】



ハイランドパーク [1983] 56.8度 700ml 【箱入り】【限定品】



【CLS】ハイランド・クラシック 2L樽



最終更新日時 2007/07/15 0:29:59 AM
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2007/07/12

王祿酒造 『渓』 純米吟醸原酒14BY 
[ 日本酒 ]  

刀屋さんのマスターが山中酒の店まで仕入れに行くと、
ちょっとワクワクします。

いままで見たことないお酒を買ってくる事が多いから。

そんな中で、瓶がとても素敵だった一本です。


透明瓶の爽やかさに誘われて、
裏書を見てみると『14BY』の文字。

山中さんで買ったのなら低温熟成だけど、
あえて熟成を買ったのかしら?とマスターに聞いたら、
「え?14BY?」と逆にびっくりされてしまい。

うっかり14BYになってしまったようですが、
それはそれで面白そうと、
マスターの好奇心をくすぐる結果に。


島根県東出雲町 王祿酒造の、
純米吟醸原酒『渓』。

瓶は水のような透明で、
ラベルには柔らかく書かれた『渓』の字と、
太い丸。

『山女魚を釣る 風景を釣る』
と、つい夏の山の爽やかさに思いを馳せてしまいそうな、
そんなコピーが添えられています。




以下ちょっとした仕掛けのネタバレが入っているので、
続きを読まれる方はお気をつけになってね。



瓶を前にまず一口頂くと、
今まで飲んだどの王祿のお酒よりも、
爽やかでした。

熟成のヒネ感もあまりなく、
どちらかといえばフレッシュに軽やかにも感じます。

好きな味。

味に満足しつつ、
味のあるラベルを眺めていてふと裏書を読もうとした時、
魚の顔。

魚って、
表には文字しか書いてなかった気がするんだけど…?

ラベル裏に山女魚が描かれていました。


『渓』 山女


澄んだ渓流に涼しく泳ぐ山女魚の横顔を、
眺めながら一献どうぞ。

そんな造り手の粋な計らいが、
佳酒に出会えた幸せに付加価値をもたらしてくれます。

出来ることならこんなblogでのネタバレで知るのではなく、
実際に瓶を前に飲んで見て、
ちょっとした驚きと歓心とを得てほしいなあと思うのですが。

ちなみに『渓』には本生、生詰、にごりとあるのですが、
にごりだとおりが落ち着くと出てくる山女魚にまた、
びっくりしてしまうそうです。


舌も心も、
爽やかにしてくれる一本です。




第7回秋田県特産品コンクール優秀賞受賞[渓流の味覚 森吉山女魚]やまめ甘露煮(化粧箱)4尾入



最終更新日時 2007/07/12 11:26:30 AM
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2007/06/24

秋鹿 with チーズ  (2) 
[ 日本酒 ]  

今月の初め、刀屋さんのマスターに、
酒屋さん企画のお酒イベント、
秋鹿のお酒とチーズのマリアージュを愉しむ会に連れて行ってもらいました。
(正式名称失念)

秋鹿は大阪の能勢にある大きな酒造店さん。

秋鹿の常務さん、レギュラー蔵人さん、
季節蔵人さんもお迎えし、
松岡酒店さんと、
ワイン&チーズショップ ランスさんとのコラボレーションで実現した、
「日本酒とチーズは果たして合うのか?」を、
実験する会です。(表現悪くてスミマセン)

秋鹿の酸のあるしっかりした旨みが、
チーズとはよく合うんじゃないかと、
それを実証して愉しもうじゃないか、
という趣旨だったようです。

蔵人さんも、チーズを部屋に持ち込んで、
普段から一緒に愉しんでいたとか。


お酒リストは以下の通り。

1.秋鹿 純米 低精白80% 雄町 無濾過生原酒
2.秋鹿 純米吟醸 大辛口 山田錦 無濾過生原酒
3.秋鹿 純米吟醸 山田錦 火入れ原酒
4.秋鹿 山廃純米 雄町 七号酵母 無濾過生原酒
5.秋鹿 純米 能勢福 火入れ 

チーズリストは以下の通り。

1.コルシカ 
 タイプ:ブルピ(羊)
2.セル・シュール・シェール 
 タイプ:シェーブル(山羊)
3.カマンベール・アフィネ・オ・カルヴァドス 
 タイプ:白カビ(カルヴァドス漬け)
4.ハンジ・アフィネ・オ・マール・ド・グヴァルツトラミネール
 タイプ:ウォッシュ
5.スティルトン・マチュアド 15週熟成
 タイプ:ブルー


写真、ピンボケすみません。

撮っていただいてボケてたので、
自分で撮ったらそれもボケていました…。
がっかり。


最初はチーズと日本酒が順番どおりに並べられ、
蔵人さんとチーズ屋さんが説明してくださいました。

私は舌がよろしくないので、
ただひたすらおいしいなあと飲み、
食べるだけでしたが、
皆さん研究熱心で、
しっかりとお酒の温度を変えてみたり、
あれこれマリアージュを愉しんでおられた様子。

お酒は純米吟醸 大辛口、
チーズはカマンベール・アフィネ・オ・カルヴァドスが、
とってもおいしかったですよ。

マリアージュは…
どれとどれとってみても、
合わないことはまずなかったし、
すべてハズレなしという感じ。

ウォッシュの味の濃いものでも、
負けない秋鹿がすごい。


ショップのチーズ以外には、
季節蔵人さんが季節外に酪農をしてらして、
自家製チーズを提供してくださったりしました。

会場が、小さくとも有名な飲食店で、
出されるお料理のおいしいこと!

マグロのたたきガーリックチップや、
アンチョビマヨポテトが最高で、
秋鹿も飲みきれないほどだったし、
贅沢な会でした。

もう、マリアージュの勉強会とかいうより、
おいしいものを囲んだ飲み会の様相。


飲みきれなかった秋鹿やチーズはお土産に頂きました。

マスターが能勢福一升瓶を一本もらい、
チーズはもうほぼショップで買うような大きさのものを、
5〜6個ごそっと。

本当に贅沢。


しかし、本当に贅沢だったなあと思ったのは、
秋鹿の常務さんから色んなお話を聞けたこと。

特に、バイト先にたまに「霙もよう」が入る話になって、
にごりの話を沢山伺ったのだけど、
6号酵母は炭酸が元気で901酵母は味がよいだとか、
クレマン・ド・ノゼは秀逸だったとか、
そういう情報を得られました。

後に刀屋さん、バイト先のちびちびさんで、
その話に上ったすべてを飲むことになったのですが、
またそれは別の機会に。

秋鹿のラベルのロゴって、
この常務さんが書かれているんですって。

多彩な方だなあ。



秋鹿 純米大吟醸 雫酒一貫造り 1800ml



秋鹿 「嘉村1号田」純米大吟醸しずく熟成酒 1800ml



秋鹿 吟吹雪純米吟醸槽搾直汲無濾過生原酒1800ML



最終更新日時 2007/07/04 10:20:45 AM
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お酒を覚えたのは23歳。 多分、29歳の今が最盛期。 ひとり立ち飲み屋に通い日本酒やモルトを呷るので、おじ様方に面白がられてます。 神戸在住。
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