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Sydneyより時を超えて

Sydneyより時を超えて

印象に残った言葉


ある日偶然彼が私の隣の席に座った。

彼の筆箱を見つめる私・・・。

韓国の男の人ってどんな筆記用具を持っているんだろう・・・。
好奇心が芽生えた。

私はフランクに
「Can I see your pen-case? Just Im curios...」
(あなたの筆箱見ていい?好奇心があって・・・。)

と聞いた。

彼は「Sure,I like curiosity」
(良いよ。好奇心があることは好きだよ。)

と答えた。

この言葉は私の中で初めて残った彼の言葉だった。


なんというか、「好奇心があるんだ」という事に
「ふ~ん」と流さない
”彼”にどこか私と同じ匂いを感じた瞬間だった。

筆箱とその中身はどうみても小学生時代から持っていそうなものばかり。

シャープペンではなく、鉛筆削りと鉛筆が入っているあたりも、
今思えば”彼”を表している。


彼ははにかんで言った「小学校からずっと持ってるんだ。」




それから私達はクラスの活動で「旅行について」という題で
ペアが自由に討論する時間を先生から10分ほど与えられて、
私とゆーは隣同士だったのでペアを組むことになった。


「行きたいことはすごく行きたいけれど、
  お金も全然ないし時間もないよ。」

という彼に
アジア10カ国以上旅してきた私は


「いや!行きたいと思ったら何をしてでも頑張れば
いけない事はないんだよ!
自分の「行きたい」という意志があれば
いつでも旅行はできるんだよ。」

と私は言った。



彼にとってこの会話が最初の印象に残ったものだったらしく、



後から聞けば
「普通の人なら「そうだね~」と
適当に流すのに(英語で話すからというせいもあるが)

まりこはまっこうから自分の意見を伝えてきた。」ということだ。



クラスのこういったアクティビティーは
たいてい英語力のなさとお互い話すことがなくなることからたいてい、
ペアは時間をもてあまして黙ってしまうのだが、
(ある意味きまずい時間なのです。。^^;)


私達の場合話した瞬間から盛り上がってしまい、

先生がストップをかけても話し続けていた。
(勿論旅行について)


その時の先生はとてもフランクな男性で、
私達があまりにも盛り上がっているのを見て、

「この2人、もしかしてこれから。。。?」

という意味深なアイコンタクトを送ってきたので、

私も

「なんか、いい感じだよねっ!」

というアイコンタクトを先生に送り返したのを覚えている。



とにかく、普段毎日のように様々学生とペアになって
あるトピックを話すのだが、


こんなにスムーズに、こんなに楽しく話せたことを
私は不思議に感じていた。



つづく







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