東京のオペラの森タンホイザー Day1 Part2
第3幕
椅子の数が減る。
3つになった。
でもその椅子はほとんど歌手たちは使ってなかったな。
エリーザベトとヴォルフラム。
ヴォルフラム
いつも谷から降りてくると彼女に会うんだ。
巡礼の人々が帰ってくる
あれは?
巡礼さ。
ぺトラは合唱団の方を向いて、タンホイザーを探す。
今回コンサート形式とは言え、アイヒェとアンガー、ぺトラは演技しまくりでした。
うれしいことです。
それだけでも私は幸せ。
エリーザベトの歌唱。
私を召してください
マリア様!
ヴォルフラムは絶望して座ったままで下を向いている。
エリーザベトは歌い終わると隣の椅子に置いてあった自分の黒いショールを拾い上げ、しもてに向かう。
ヴォルフラムが立ちあがる
エリーザベトが立ち止まる
ヴォルフラム
「エリーザベト、私もいっしょにいっていいでしょうか?」
エリーザベトは手で押さえるしぐさ。
ヴォルフラムは立っている。
ここからの絶唱がまっことものすごいです。
気持ち入りまくりでした。
また聴けるのがうれしい。耳に焼き付けたいから。
O du mein holder Abendstern
意外と大きな声でゆっくりと歌います。
しかし低音部は苦しそう。
このアリアは低音から急に高音に飛んだりする難しい歌だと思います。
タンホイザーがしもてから登場。
ものがなしい歌だな。
彼女じゃないだろうが。
お前は誰だ?
誰かだって?俺は知ってるぞ。お前はヴォルフラムだ。お歌の上手な歌手さんさ。
ハインリヒ!
お前!
心配するなお前らを探してるんじゃないんだ
帰ってきたのか。
ローマには行ったのか?
その話は聞くな!
フェストに行ったのか?
教えてくれ。
かわいそうに…
俺は敵じゃないのか?
敵だなんて。
同情はしているが。
お前に聴いてもらいたい。
ローマのことを。
ヴォルフラムが近付く
寄るな!
俺は呪われてる…
力なくつぶやくタンホイザー
ヴォルフラムは離れた椅子に座るがしっかりとずっとタンホイザーを凝視している。
タンホイザーのローマ語りが始まる。
ふつうはここまでくるとたいがいタンホイザー役の歌手はへろへろになっているのですがグールドさんは逆でむしろパワーUP!すごい人です。
俺はイタリアの美しい風景も見ず
(顔を覆うしぐさのグールドさん)
ローマに着いた
人々に神の恩寵が与えられた。
ここの歌唱がマックスパワーな感じで声を出します。
まさに神の恩寵を感じさせる声のパワーです。
そして俺も法皇様の前にひざまずいた。
そして彼は言った。
お前には永遠に救いは与えられない。
僧杖に若葉が芽吹くことのないようにな!
俺はショックで気を失った。
目を覚ますとあたりは暗かった。
歌声が聴こえたが俺は唾棄すべき気分だった。
何かも
俺はヴェーヌスベルクへの道を再び探し求めた。
以前はあんなに簡単に見つけられたのに!
何を言うんだ!耳が汚れる!
ヴェーヌスが登場する
このへんの三重唱とオケの関係がすごいです。
俺はもう救われないんだ!
お前を救う言葉がある
エリーザベト
エリーザベーーーーート。
例によって長く伸ばすヘルデンテノール。
もう合唱が始まってる。
杖に芽吹いた
エリーザベトの亡きがらを見るタンホイザー
ヴォルフラム
君は救われたんだよ…
聴こえるか?あの声が…
聴こえる…
エリーザベト
僕のために請うてくれ…
タンホイザーが息絶える。
合唱。
神の恩寵はいずこにも与えられる。
全幕了。
お疲れさまでした。
お客が少ないせいかワーグナーにしては熱狂ぶりは少なかったと思う。
珍しいことです。
しかし惜しみない拍手が全出演者に贈られた。
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最終更新日
2012年04月06日 00時01分23秒