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写真植字機の発明 1924年7月、石井茂吉と森澤信夫が国内で特許を出願する。1925年6月に認可を受け、開発を始めて8ヶ月後の同年10月に試作第一号機を完成させた。そして1926年11月、石井の自宅に写真植字機研究所(後の写研)が設立された。開発にあたっては、主に石井がレンズと文字盤を、森澤が他の装置部分を担当したとされる。 試作1号機の写真です。 機能としては一番上の円筒部分が暗箱となっていて、写真用の印画紙を入れておきます。そして縦送りが回転:横送りが暗箱部分の左右移動です。これで印画紙の上に整列して文字を並べる事ができます。 文字版です。 写真のネガの状態で沢山の文字が配列されています。『一寸の幅』という写植独特の配列になっていました。
1が文字盤 下に光源ランプがあります。 文字盤は左右逆像です。2 レンズが沢山セットされています。文字の大きさを変える目的です。3 が暗箱の中の写真印画紙です。実際は筒状です。4 が印字した結果です。 全盛時の写真植字機 1950年代 活字の衰退は、写植+写真製版の組み合わせでの普及で昭和の年号とともに見なくなったと思います。 その写植も、1995年以降に普及したパソコンによるDTPにより消滅しました。 かっては、デザイン⇒版下製作(写植を含む)⇒製版(カメラ撮影・色分解・組立て・修正)⇒刷版(印刷版)⇒印刷 の工程でした。 今は皆さんのPCで作ったデータ⇒印刷が出来る次代です。 プロ集団(職人)の領域が、現在はパーソナル(素人)の領域となった現実があります。
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最終更新日
2008.07.02 15:09:29
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