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カテゴリ:日本計量新報論説と解説(電子判)
インフルエンザによる高齢の入院患者死亡事故が
加湿器の需要呼ぶ =温湿度計の需要の盛り上がりがつられて発生= インフルエンザ感染により東京都町田市の鶴川サナトリウム病院で1月20日までに3名の死者がでたことから老人病院や介護施設の対策として温湿度計や加湿器などの緊急需要が発生して、関連機器が不足がちになっている。高齢者3名のインフルエンザ罹患による死亡事故があっこととあわせてインフルエンザ対策の一つが「室内の湿度を50~60%に保ちましょう」というのが厚生労働省の呼びかけであることから、加湿器を買い求める動きが急発生したためホームセンターや家電量販店では品薄気味になっている。室内湿度の測定のための温湿度計の需要に盛り上がりが見えている。数年前の鳥インフルエンザの流行時には中国・台湾や東南アジアでの体温計需要が急増して、体温計が市場から枯渇する状況があった。今回のインフルエンザの流行では加湿器への需要の急激な伸びがあるものの温湿度計についてはわずかな需要の盛り上がり程度にとどまりそうだ。高級加湿器には湿度計が付いていることもその要因である。 インフルエンザ罹患に高齢者の死亡事例は非常に多く、乳幼児は十分な注意が必要である。インフルエンザ対応薬品のタミフルについては2年ほど前に神奈川県川崎市の調剤薬局での過重計量という誤測定が発生しているが、こうした誤計量を予防するための調剤天びんの仕様変更がなされている。タミフルと患者の異常行動は立証されていないが、タミフル投与後は少なくとも2日間は一人にならないように配慮することを要件としている。 「室内の湿度を50~60%に保ちましょう」とう厚生労働省の説明を実現するためには余程大量に蒸気を発生させなくてはならない。市販されている通常の加湿器の使用では40%を達成するのがせいぜいであるから、大型器を使うか2器を同時運転することになる インフルエンザウイルスに感染すると突然の高熱と全身のだるさ、筋肉痛などの全身症状が現れることが特徴で、 通常、高熱が数日持続し、1週間程度で回復する。時に は、合併症を伴い重症になることもある。インフルエンザは、その年により流行の程度に差があるが、我が国では通常、11月から12月に始まり、翌年の1月から3月ごろの間に患者が増加する。インフルエンザにかからないようにするためには、インフルエンザシーズン前にワクチン接種を受けることが、予防の基礎。 うがいや手洗いは有効で、室内の湿度 を50~60%に保つと非常に良い。バランスのよい食事と、十分な休養をとり、疲労を避けること、人込みや繁華街への外出を控える、もし外出するときにはマスクを着用すると良いなどの月並みな対策が付加させる。 ---- 横田俊英(代表取締役社長) (株)日本計量新報社 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル 〒101-0054 電話03-3295-7871 FAX03-3295-7874 http://www.keiryou-keisoku.co.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月16日 07時49分41秒
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