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カテゴリ:写真 デジカメ 銀塩カメラ レンズ
(タイトル) オリンパスペンEED(1967年発売)というハーフサイズのフィルムカメラです。 (2017年2月13日に文章を追加しました) (本文) 「オリンパスペンEED」(1967年発売)というハーフサイズのフィルムカメラです。 1967年に発売され、価格は16,500円(ケース付)ですから、これでこの時代の大卒の初任給と同じです。だから安くはありませんでした。カメラは値段が高かったのです。 それでこのカメラ「オリンパスペンEED」は、ハーフサイズ判のフィルムカメラです。 露光はプログラムオートです。これは電池を入れていないと動作しません。 電池がないときには絞り目盛りをオートから外して、1.7から22の絞りを選んで撮影します。シャッタースピードは15分1秒に固定されて動作します。 ピント(0.8m~∞)合わせは目測式でレンズの距離環を回して設定します。 0.8と1.2と3にクリックがあるので、近くの場合にはそこに、遠くの場合には3に、もっと遠い場合には無限大に距離あわせする。それぞれ距離はメートルです。 絞り環をAUTOに合わせるとプログラムシャッター(1/15秒・F1.7~1/500秒・F16)が作動します。 絞り環をAUTO以外にすると、シャッタースピードは1/15秒に固定されます。(絞りは 1.7 2.8 4 5.6 8 11 16 22 に設定できます) 電池が切れたときにはシャッタースピードは1/15秒に固定されるので、絞り値を選んで撮影します。 ISO400のフィルムでは絞りを22に選んでも晴天下での撮影では露出がオーバーしてしまいます。 私が使っている「オリンパスペンEED」は、ISO(ASA)感度がオーバーに表示されてしまうので、ISO400のフィルムはISO12にセットして使わなくてはなりません。 カメラが古くなってしまうとこのような不具合と上手に付き合わなくてはなりません。 この「オリンパスペンEED」の良いところは、プログラムオートの露光をセレン光電池を使わずにHDタイプの電池を用いていることです。 セレン光電池の起電力は経年変化で不安定になってしまうことが多いからです。 電池アダプターによってHDタイプに対応することができるし、同じような規格の電池も探せば入手できます。 「オリンパスペンEED」を好ましく思うことは次の各項目です。 1、ファインダーは二重増合致式ではなく、ただののぞき窓であるために簡潔であり濁りがなくきれいです。 1、レンズの明るさはf1.7とこの種(ハーフサイズおよび35mmのあんちょこなカメラ)のカメラとしては最大級です。Fズイコー32mmF1.7 4群6枚構成。 1、カメラボディーが強靱であり安っぽさがありません。ただし他のハーフサイズカメラの比べるとボディーが大きい、そして重いのです。 1、ハーフサイズカメラが本来持つ諸機能。ハーフサイズカメラの良さは様々にありますが、撮影枚数が2倍になること、全体としてカメラボディーが小さくなることなどが特徴です。 どんなに画質が良いとされるレンズでも35mmフィルムを縦に割って半分だけ使うハーフサイズカメラでは同じ条件ならば35mmフィルムを36mmの幅で使うのに比べて画質はフィルム面積相当比、つまり2倍荒れてしまいます。これがハーフサイズカメラがもっている宿命であり、これを踏まえて使うことになるのです。 オリンパスのハーフサイズカメラのオリンパスペンシリーズのなかで一番に大きくて重いのが「オリンパスペンEED」です。明るいレンズすなわちは大口径レンズを組み込んだことによって大きく重いカメラになったのでした。横幅115mm、高さ68mm、奥行き49.5mm(ボディー背面からレンズの先端)で、質量(重さ)は430g。 この大きさこの重さは質感を醸し出すことになり、撮影するときの信頼感につながっております。丸みを帯びたそれまでのペンシリーズとは違って直線が勝った外形になりました。ハンドストラップ用の吊環は一つであるのが普通ですが「オリンパスペンEED」はネックストラップを使えるようにボディー上部の左右に吊環が付いております。大きくそして重いことへの対応であるのでしょう。撮影のためにはハンドストラップよりネックストラップのほうが良いのです。 プログラム式シャッターは1/15秒(F1.7)~1/500秒(F16)で動作します。機械式プログラムということで、フォットセルのcdsへの入光は露出計の針の動作となり、この針をくわえてシャッターを制御するのです。こうした動きをみていると毎度まいどご苦労な動作をしているものだと思わされます。 電子制御でさっさとやる動作を機械仕掛けでやってプログラムオートを動作させていたのがこの時代でした。 それまでの「オリンパスペンEE3」のシャッター音はシュコンであるのですが、「オリンパスペンEED」は全力でシャッターがらみのすべてを動作させているというようにジャギューンというものです。機械式のレンズシャッター機で大きな音と大仰な動作感なのです。もはやこれはハーフサイズカメラの領域の動作ではありません。その動作は力強さに満ちております。
【オリンパスペンEED (1967年)】 シャッター羽根が絞りも兼用する独自のオリンパスプログラムシャッターが搭載された、大口径レンズ付プログラムEEシャッター機。露出不足時にはファインダーに赤いベロが現れる。 デザインは角型直線の新しいものとなりました。レンズはFズイコー32mmF1.7 4群6枚。価格は16,500円(ケース付)。 (文章を読み返しておりません。誤変換と表現のまずさを補ってお読みください) オリンパスペンEED(1967年発売)というハーフサイズのフィルムカメラです。 (副題)画質はフィルム面積相当比、つまり2倍荒れてしまいます。これがハーフサイズカメラがもっている宿命です。 (副副題)オリンパスペンEEDはプログラムオートの露光をセレン光電池を使わずにHDタイプの電池を用いております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月05日 02時10分06秒
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