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★No002003 トンボ流 イサキ必釣法

《トンボ流 イサキ思い込み必釣法》


本題に入る前に、イサキ雑学を少し書かせていただきます。

≪イサキってどんな魚?≫
 *和名:イサキ(伊佐木、伊佐磯、鶏魚)
 *木目:スズキ目
 *科目:イサキ科
 *属名:イサキ属
本州中部以南に分布し、浅海の黒潮流域沿岸部の岩礁域に群れて生息します。
和名の由来は色々あるらしいけど、イサキのイサ:いそ(磯) キ&ギ:ぎょ(魚)
「磯の魚」と言う説の方が磯釣り愛好家にとって良い響きです。

脂肪の割りにさっぱりした、夏を代表する白身魚。ひれのとげが硬く、のどに刺さると危険。
イサキの背ビレの棘は鶏のトサカに似てるので「鶏魚」とも書くけど
この棘は堅くて鍛冶屋殺しとも言われ、釣り上げた時には充分に注意がいります。
間違っても素手で持たないように…かなりの激痛を味わう事になりますよ(経験者いわく)

食するには塩焼きが一番だが、初期のイサキは大型で刺身が一番旨い。
産卵前の梅雨の時期は脂がのっており釣り上げたら、しっかりと〆て持ち帰えります。刺身は鮮度が命ですから…。


≪旬と種類?≫
旬は夏。漁獲量は少ないが旬の時期は大変旨いとされ、高級魚として扱われます。
ちなみに船では4月~10月までと釣期が永いが、磯釣りでは短いです。
磯で釣れるものは抱卵しており、一本釣りで得たイサキは氷で〆て持ち帰ると大変美味しいです。
抱卵の旬は6~7月です。大型(35cm級)になるとタラコに近い大きさです

≪食べ方?≫
皮を引く以外は、ゼイゴを取って調理します。鮮度のよいものは刺身やあらいに、小振りのものは、ウロコ、エラ、内臓を取って塩焼き、丸煮にするとよいでしょう。
中華料理では、唐揚げに用いられます(三枚おろし)。







では本題の必釣法に入ります。


イサキは本来沖釣り魚種。
これを本命魚として、まして磯釣りで年周で追いかける変わり者はあまり聞きません。

hp topの 「夜釣りとの出会い」 で南房総のイサキは、他場所とは幾つか異なります。
単なる経験での話…、本来の海の中を見てきた訳でないので思い込みの世界の話ですから読み流して下さい。




1.釣り期
→ ●南房総での釣りシーズン
南房総の地磯は、沖合を通る黒潮は野島崎灯台が最も近いが釣り期は伊豆方面と比べて短いようです。

平均するとGW明け辺りから”ポツリポツリ”と姿を見せ、7月末までが海も静かで数が出ます。
コメントは自分のデータからのものです。一般的なものと多少異なります。




2.釣り場

潮通しの良い岬がベストです。
出来れば下り潮で沖に流れる磯場がいいでしょう。
左右に流れてもいいですが、型・量ともに期待できません。
できれば、30~60m先に隠れ根や沖磯があればベストです。
港周辺の堤防周りに根やテトラが入っていて、上げ又は下げ潮に沖へと潮が流れるところもいいです。




3.ウキ下(タナ)
深くてもふたヒロまで、通常は ひとヒロで十分です。
千倉、白浜の一部を除いて殆どが水深のない釣り場が多いです。
これまでの体験上、タナは深いよりは浅い方がいい様です。
しかし、海の状況等により変化しますので適度な調整が必要です。
グループで釣行された場合、お互いにタナを少しずつ変えるのも好手段です。
イサキ籠釣りメッカの伊豆方面では、タナを竿三本(15mぐらい)取るのは当たり前の話です。
南房総でも5m位のタナで釣れた場所もあり、色々とタナを変えてみるのも必要です。

ただ最近(房総半島)の千葉 南房では、コマセにアジが寄るので潮通しの良い釣り場の場合
ハリスを長くとり餌捕りを交わして近くに寄って来ているイサキを狙うのも丸秘テクです。

また潮の流れが速い釣り場は、潮が止まる直前や潮が動き出す直前がチャンスとなります。
そのため、潮の流れが緩くなるまでのんびりと待つのも夜釣りならではの楽しみ方です。
いいやぁ~”そんなにのんびり待つのは嫌だ ”と言う釣り人は、潮の流れを良く読み、
仕掛けを重くして流れの中に仕掛けを止めて釣る 止め釣り釣法 は、潮止まりまで待たずに狙う攻め釣りも効果的です。
イサキは溝伝いに回遊して来て喰ってきたりもします。
この場合、コマセで寄せて釣るのではなく、待ち伏せで釣るやり方です。
但し、この釣法の場合は付け餌にひと工夫が必要です。オキアミでは餌が取れ易いので、赤イソメが良いでしょう。



4.闇夜

これまでの経験で月夜の浅場では、あまりいい思いをしてません。
勿論、闇夜でも車のライトが時々当る所はダメです。
ヘッドランプも同様。移動用の明るい物と付餌用の小さなLEDランプを持つようにしたい。
間違っても海面をチカチカと照らしたり、ヘッドランプを付けたままで投入動作に入らないようにしましょう。

また意外に知られていないのはイサキは近い浅場まで回遊する事です。
釣り始めて時間がたってからの大きな物音は禁物です。
もし先行釣り人がこう言った人であったなら、さっさと他場所に移動する事を薦めします。
釣り場はそこだけではないのだけら…釣果が出ず後悔するよりいいでしょう。

但し、常夜灯や灯台の明かりが定期的にあたる釣り場ではヘッドランプの扱いは、神経質になる必要はないです。
とは言っても、魚の活性の高い時期では満月が煌々と出ていても、釣れることもあります。




5.コマセの質
素材のコマセ(アミ)は、シッカリ冷凍されていて、自然解凍して青白く光るものがベストです。
アジ釣りのように混ぜ物をすると光りませんので、極力ひかえた方がいいようです。
ただし、集魚剤を混ぜると絶対に釣れないと言う事ではないです。
実際にこれまでイサキを諦めて、アジ仕掛けとコマセも変更してやっていてイサキも釣ってます。
ここでは同じ釣り場にイサキ狙いで竿を出した場合は、釣果に差が出ます。

しかし、イサキは臭覚が他の魚に比べて鋭いと言われ、コマセは新鮮なものの方がよいに越した事はありません。
余裕がある場合(費用)はなるべく青白く光る生アミコマセを使うことをお薦めします。
※以下は拘りの詳細です。

  *鮮度について
前回の釣行で残ったアミエビを再冷凍・再解凍した場合には保存具合により腐臭を伴うことになり、
魚は振り向いてもくれなくなることもあります。
特に、沖合から初めて接岸した回遊魚群は傷んだアミエビの腐臭を嫌うようで、
同じ釣り場に入りながらも自分が釣果無しということもあり得ます。
刺餌と同様に、アミコマセも新鮮なものを使用するに越したことはないです。

釣行時から細かな気遣いも必要と言うことです。アミコマセも刺餌と同様にクーラーボックスから小出しにして使った方がベストでしょう。
夕マズメからの開始はいいにしても、午後の釣りから続いて夜釣りを行う場合には、アミコマセはクーラーボックスに入れて置くべきでしょう。
新鮮なアミコマセでないと発光しないので、鮮度を落としてしまったら集魚効果が大幅に失われます。

  *集魚剤について
ウキフカセ釣りでは、コマセに集魚材を配合するのが普通です。
沖釣り用としても、マダイや青物用の集魚材が市販されています。
このような集魚材をカゴ釣りに応用して釣果が伸びるかどうかは、釣り場の状況に依存します。
集魚材はその名のとおり、魚を呼び集める役割をします。
ところが、集まって来る魚は本命だけではなく、当然ながら餌盗りの小魚も寄って来ます。
繊細なコマセワークを駆使できるフカセ釣りとは異なり、カゴ釣りは餌盗りに極めて弱い。
集魚材を使用するかどうかは、餌盗りの状況によって判断することになります。





6.コマセの入れ方
コマセ量はパラパラと落ちる様に調整して、決して”ドバッ”と出る籠は避けたいです
理由はアジ系はこうした大量コマセに敏感で、短期間に寄せてしまう結果になります。
勿論、それでもいいのですが、最近の状況下では、「多勢に無勢」ですから中々、イサキが餌の貰える順番が回ってきません。




7.遠投
遠投は沖目に隠れ根や磯際を狙う場合を除いて、避けた方がよいでしょう。
一般的に沖に流れる潮通しの良いところでは、反って魚を散らす結果になり、数が伸びません。
勿論、俊敏なアジを寄せてしまいオンパレードです。
普通に投げて潮に乗せ、カウントダウンで仕掛けを入れ直します。
勿論、この際はコマセを入れます。




8付け餌
イサキは基本的にはイソメ類が大好物です。
次いで小魚、エビ類です。
ですから、できれば…
*赤イソメ
*青イソメ
*エビ(潮だまりにいる)
*オキアミ(白いもの)
*桜海老
*イカの切り身
…etcの順です。

※以下、拘りの詳細です。

 *鮮度について
コマセと同様に小魚などの活餌を常食としている回遊魚を狙うには、餌の鮮度が釣果にダイレクトに響きます。
オキアミは南極で捕獲され、船上で食用材により保存処理をされた後で冷凍されます。
新鮮なオキアミとは、南極海の船上で冷凍されたオキアミを初めて解凍した状態を言います。

各種の加工オキアミが市販されているが、加工する過程で鮮度が落ちている上に、
表面に人工的な皮膜が施されているため回遊魚狙いには適しません。
わざわざ高いお金を払って加工オキアミを購入しても、かえって釣果を落とすことになります。
釣具店などでは、刺餌用としてサイズの揃ったオキアミを自家製パックとして販売しているが、
これも解凍・再冷凍しているので鮮度が落ちていますのでご注意を…。

一番食い込みの良いオキアミは、解凍経歴の無いブロック状のものです。
大き目のブロックを購入して、これを数個にカットして、冷凍保管しておくのが経済的な方法でしょう。

夏場の釣行では、オキアミの管理に注意が必要です。
オキアミはクーラーボックスに入れて、最小限の量を餌箱に小出しにしながら使用します。
オキアミは温度と日光に弱く、劣化すると頭の部分が変色して身が柔らかくなり、透明度が失われます。
釣行に持参したオキアミが余ると、勿体無いので次回の釣行に使いたいと思うが、これはやめた方がよいでしょう。
変色がなく解凍直後と変わらないように見えても、これを再冷凍・再解凍して回遊魚狙いに再使用すると、釣果は確実に落ちます。
釣り人にはわからなくても、オキアミの透明度や発光具合を魚はたやすく見抜くようです。

 *サイズについて
市販されているオキアミは、M、L、LLなどとサイズ毎に分類され販売されています。
魚の食い込みが良いサイズがあり、これは対象魚、季節、海水温度によって変わってきます。
夏のイサキ狙いではLかLLサイズを好んで使っています。

 *色について
オキアミの色には白系と赤系があります。
この違いはオキアミが捕獲された季節によるもので同種のものです。
一般に白系が刺餌用、赤系はコマセ用として販売されています。
擬似餌に付いても言える事だが、白系は朝夕の光が弱い時間帯には圧倒的に有利です。
陽の強い夏場の日中では赤系の方が食い込みのよい場合もありますが、
一般的に白系は魚の餌として万能性があるようです。

  *匂いについて
魚は嗅覚の鋭い生物である。保管している間や、針に刺す過程で、オキアミに異臭がつくと食い込みが悪くなります。
鮮度の悪いオキアミに食い込みが悪いのは、魚の視覚により嗅覚での判断によるものかもしれません。
特に夜釣りですから臭覚の方が強いようです。





9.果報は寝て待て!

アジが寄ったら、一端は竿を上げて磯休めに限ります。
そのまま~ダラダラやってると、結局はアジ三昧に終わることも。




10.釣行データ
詳しくは、下の【トンボのイサキ データーの館】へ飛んで見てください。
●釣行回数とその日の条件
→ ●各条件でのhit率





11.その他
入磯する場合(堤防を除く)に注意しなければならないことは、次の項目です。

 ・初めての場所は、慣れた人と同行すること。

 ・陽のある内に入磯し足場、ポイント、取込場所、荷物の置き場所etcを確認しておく。

 ・夜釣りであることを前提条件に荷作りをすること。勿論、自分で持てる範囲での物しか持ち込まないこと。

 ・ライフジャケットは絶対に身に着けること。海に落ちた場合、浮いてないと同行者、または気が付いた釣り人等が救助できない。

 ・入磯後に忘れ物があった場合、明るい内に取りに戻るなり、同行者に借りること。暗くなって移動して、思わぬ怪我をすることになる。特に釣れていたりした場合、気が焦りなどで。

 ・虫除けやライト等の予備品を入れておくと、いざという時に便利である。

 ・潮止まり等で食いが止まった時、磯休めをして夜食をとったり、釣れた魚の下ごしらえをする。意外と気分転換、体力回復でき後半の釣りに好結果に繋がることが多いです。






以上が主な攻略法や予備知識ですが…
海は過去のデータだけで図り知り得ないもの、その時々に合わせて素早い判断が要求されます。
船釣りはプロの船頭がいますが、磯ではあなたが船頭です!
状況をみて釣りを止めて、引き上げる勇気も大切です。

文面で、集まったアジは邪魔? という事ではありません。誤解のないように…。
一本釣りで釣ったアジは、下ごしらえして持ち帰ると絶品です。
一般的に出回ってるアジは網で獲った物が多く、上記の物と食べ比べると雲泥の差があります。

我が家では、『イサキ1本+アジ5~6本』を持ち帰ると、一番喜ばれます。

基本的な自分の釣りスタイルは…
夏の夜をノンビリ楽しむタイプです。
アジの入れ食いもいいが、時間がゆったり流れる中でウキが”ぼわ~ん”と消しこむ様はしびれます。(^_-)-☆



うまくすればこんな良型が出るかもしれません。
注)魚拓は大昔のものです


釣り終わっての帰路で、また釣りに来たい!
と思えたなら…いい釣りをした証になります。


GOOD LUCK!!







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