カテゴリ:将棋
第71期王将戦七番勝負の第三局が1月29、30日に行われ、藤井聡太竜王が渡辺明王将に135手で勝利、シリーズ3連勝。王将奪取まであと1勝。王手をかけた。 形勢は混沌としていて、終盤まで拮抗。問題は藤井君が渡辺玉のコビン、玉頭を狙って5三の歩に成り込むように95手目▲4五桂と3七の桂が跳躍した次の一手。渡辺さんの応手は96手目△7三角。▲6四銀打ちを先受けして、藤井君の5五銀を狙う攻防の一手に見えたが、△7三角からは藤井君の形勢が良くなった。 代えて、ここは玉の守りの4八金を狙って96手目△5六桂打が渡辺さんの唯一の勝ち筋。以下、▲5七金△4七歩▲6四銀打△7二玉▲4七玉△4六歩▲4七同銀△4七同桂▲4七同金△8二角が一例。藤井君もこの手順は「キツイですね」と感想戦で言っていた。 (参考図)96手目△7三角に代えて96手目△5六桂打の際の局面 下図の121手目▲8四飛車打からの23手詰めも神業。残り時間3分を使わず、ほぼノータイムで指し続ける藤井君。渡辺さんも何とか詰みを逃れたいと残り時間3分まで考えたが、どの順も詰んでいたようだ。 実戦は23手詰めの15手目、藤井君の135手目▲9六金を見て、渡辺さんが投了。投了図以下は、△7六王 ▲7七歩打 △7五王 ▲6四銀 △8四王 ▲8五歩打 △8三王 ▲8二馬までの詰み。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.31 19:50:51
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