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テーマ:新聞小説。(6)
カテゴリ:思うこと 願うこと
日本経済新聞の夕刊に連載中だった小説が本日、2018年12月25日をもって完結しました。 山田詠美先生の「つみびと」と言う作品です。 今年の3月26日が連載の第1回目だったのですがまずはその冒頭をご覧下さい。 この小説、舞台が北関東や池袋あたりに移されておりますけど実際にあった事件がモデルとなっておりますよね。大阪であったあの事件です。 (詳細に書くのが辛いのでばっさり省略させて下さい) 夕刊ですから自分が読むのはたいてい家に帰ってから。夕食前後の家族団らんの時間で、ということになります。 うーん、こりゃまた随分と重い話が展開されることになるのかな。 内容が余りにも悲惨。読むのが辛いので読むのをやめる、というのは現実に起こった事件から目をそらすようでしたくない。しかし読み続けるのもしんどいなあ。 ちなみにtwitter上で「#つみびと」で検索するとこんな感じです ⇒ クリック!!! 幸い? あまり残酷な描写はなしで(少しはありましたが)ずっと連載は続いておりました。 ところが先々週の12月14日にはとうとうこんな終わり方を!!! うーん、いよいよあの夏の室内の描写になるのか。ここは正直、読む勇気がないかも、、、 ところが翌日は場面転換、おそるおそる読み始めた自分はホッとすることができました。 (その反応が正しいかどうかは全く別ですよ) その後の約2週間で「警察への出頭」や「数年後の刑務所での面会」の場面が展開して本日が連載の最終日となったわけです。 そういえば以前、日経朝刊に連載されていた林真理子先生の「愉楽にて」についてもこのブログでネタにさせてもらいましたっけね ⇒ クリック!!! 旧帝大卒&大企業の御曹司、パーティ、国際線のファーストクラス、CAさん、京都の料亭、濃厚な情事の描写、、、 あまりにも縁のない世界が延々と続くので苦笑するしかありませんでした。 しかし本日完結した「つみびと」は自分の問題意識や度量を毎日毎日問われているよう。 たとえその読み手が虐待やネグレクトに縁のない人であっても。いや、そうであればこそ。 山田詠美先生、そして連載を英断した日経新聞の担当者様、有り難うございました。 にほんブログ村 ※ 2018年12月28日、一部の写真を差し替え、併せて一部文章を訂正しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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