70年代に2回も連覇を達成し(つまり10年間で4回)つい数年前にもリーグ最多タイの5回目の覇者となった名門ピッツバーグ・スティーラーズと、NFL最古参でありながら、ダークホースどころの騒ぎではない万年ドアマットチーム、アリゾナ・カーディナルスの対戦となった今年のスーパーボウル。
必ずしも判官贔屓なわけでもない私だが、今年は終始、大好きなベテラン、カート・ワーナーがもう一花咲かせた感のあるアンダードッグ、カーディナルスを応援するスタンスで観ていた。
そんなわけで、リーグ最強ディフェンスを前に、新ワーナーブラザーズがいかに得点するかが個人的には見所だったが、はっきり言って前半はほとんど機能していなかった。それどころかハーフタイム直前のインターセプトリターンをこともあろうにエンドゾーンまで持っていかれる最悪の展開で20対7。
このまま攻撃を封じ込められ、じりじりと点差を広げられるという大方の予想通りのつまらないゲームになってしまうかと思いきや、第4クォーターになってついに筋書きのないドラマが繰り広げられた。
ノーハドルでショットガン体型から嘘のようにワーナーのパスが全て通り、ワーナー~フィッツジェラルドのホットラインが炸裂。途中セイフティまで絡んでなんと20対23と逆転してしまったのだ。こんなにも分かりやすくモメンタムが動くとは?!これだからアメフトはおもしろい。
特にワーナーの矢のようなパスがスティーラーズディフェンスを切り裂き、フィッツジェラルドがランアフターキャッチで3人のディフェンダーを抜いていった逆転のプレイには心が震えた。思わず大声で叫んでしまった。ちょっと涙ぐんでいた俺。
それなのに…、さすがダメなカーディナルスディフェンス。並のレベルでしかないスティーラーズオフェンスを止められず、じりじりと攻撃を進められ、残り35秒で再逆転を許してしまうのであった。あぁ…。(苦笑)
それにしても、あのホームズの両足を揃えたパスキャッチは実に見事だった。またロスリスバーガーもよくぞあのギリギリのゾーンに投げきった。NFL史上に長く語り継がれる名シーンになるのではなかろうか。
と言うことで、凡戦になるかと思われた前半から一転、後半で例年になく興奮してしまった本当におもしろい展開のスーパーボウルだった。