「1ねん1くみ」シリーズ / 後藤 竜二 作
まりりん(6才・長女)が小学校にあがってから、読み聞かせに加えているシリーズです。同じ「1ねん1くみ」だし、共感しやすいかも…と思ったのが切欠ですが、これがかなり面白くて親子ともに楽しめる作品だと思います。暴れん坊で忘れん坊、いたずらっ子…クラスの問題児の「くろさわくん」と「ぼく」を中心とした物語です。この、くろさわ君が「1ねん1くみ1ばんワル」な訳ですが、読んでるとたいちん(8才・長男)と通ずるものがあって何とも可笑しいのです。『こういう所が、お兄ちゃんに似てるねぇ』なんて、私とまりりん(6才・長女)が言うけど、言われた方はニヤリと笑って否定しません。「オレはここまでじゃないけどね」なんて言いながらも、凄く共感するところが多いみたいで「今日も“くろさわ”読んで!!」と言ってきます。くろさわ君は人に迷惑を掛ける事もあるけど、子供らしい甘えが滲んでいたり、明るく優しい所もあって憎めないキャラクターで、そんな部分も子供心を掴むようです。枠からはみ出しがちな くろさわ君。その裏には、複雑な家庭の事情と寂しさが見え隠れしていて、それを優しく受け止めている先生も素敵です。読み聞かせている大人としては、思わず「自分は子供の気持ちにどれだけ寄り添えているのか」というのを考えさせられます。大人の都合や感情を子供に押し付けているなぁ、と感じるところもあり、自分も心当たりがあるのでギクッとしたりもします(^_^;)そして、語り部の「ぼく」は、いつも くろさわ君に意地悪されてすぐに泣いてしまう、気弱なタイプなのですが、色々気が付く優しい男の子。くろさわ君を嫌がりながらも、良い所にもしっかり目を向けて心を通わせていきます。一冊ごとのテーマも、身近にありがちなリアルなもめごとだったりして、道徳を考えさせるのにも良いです。25巻のうち10巻まで読み進めています。いままでの中で特に好きなのは、「1ばんゆうき」と「1ばんいいやつ」かな。これからも読むのが楽しみなシリーズですが…。作品群を調べていたら、後藤竜二氏は、先月に逝去された事を知りました。作品に触れて日は浅いですが、これからも読んでいきたいと思っていた矢先なので非常に残念です。お悔やみを申し上げます。【23%OFF!】1ねん1くみシリーズ(DVD)価格:2,263円(税込、送料別) アニメ化! 絵柄が原作の雰囲気を残していて良いです。それに、田中真弓さんが声を当てているのも非常に気になります。 算数病院事件価格:1,470円(税込、送料別) こちらも面白そう。 いつも拍手有難うございます!!