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2016.01.19
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カテゴリ:文学
田沼武能『時代を刻んだ貌』(クレヴィス 2014年)と辻邦生先生(1月17日)
 田沼武能の職人的ともいうべき写真術が、達人240人の人柄を的確に浮かび上がらせて、土門拳のリアリズムとは別種の世界を創っています。実際に会ったことがある数人の方々から、今日は辻邦生先生の思い出を……。はじめて先生にお会いしたのは、1979年のことでした。この年の4月から、名古屋大学文学部美術史研究室に勤めることが決まりかけていたのですが、研究室主任の辻佐保子先生は邦生先生とご夫婦でした。高輪のマンションに挨拶にうかがうと、お二人で迎えてくださいました。邦生先生は、『安土往還記』や『背教者ユリアヌス』をお出しになったあとで、わが国を代表する文学者となっていましたが、若い一研究者であった僕に、とてもフランクに接してくれました。もちろん写真では存じ上げていましたが、実際にお会いしてみると、そのイケメン振りに見惚れました。佐保子先生は新制東京大学最初の女子学生、山根有三先生によると、美術史研究室の男子学生がみなあこがれていたのに、仏文研究室の邦生先生がさらって行ってしまったそうです。佐保子先生がメンクイだったとは思いませんが、美術史の男子じゃとても勝ち目はなかったでしょう。おいしい手料理をご馳走になり、お別れを告げたのは、夜も更けてからでした。名古屋大学時代、隔年に研究室の研修旅行でお宅にお邪魔しましたが、邦生先生は帰り際学生一人ひとりにサイン入りの著書を必ずプレゼントしてくれました。後年、邦生先生はソルボンヌ大学から客員教授として招かれましたが、急に『嵯峨野名月記』の講演を依頼されたとのことで、光悦・宗達のスライドを送ってほしいと頼まれました。早速手持ちのスライドをお送りしたところ、帰国後すぐ、ご夫婦で拙宅までお礼にいらしてくださったので、女房ともども恐縮してしまいました。恐縮はしましたが、いただいたノルマンディー・カルバドスのおいしかったこと!!





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最終更新日  2016.01.19 17:36:45
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