カテゴリ:美術
1578年(天正6年)、戦国武将・荒木村重の子として伊丹城に生まれた又兵衛は、数奇な運命に翻弄され、武士を捨てて画家として生きていく道を選びます。その又兵衛が京都から福井の北之庄に活躍の場を移したのは1616年(元和2年)、39歳の時のことでした。 又兵衛の画歴上、ターニングポイントともいうべきこの年から数えて、去年2016年は、ちょうど400年の節目にあたっていました。そして今年2017年は、又兵衛が活動の拠点を新興都市江戸に移してから、ちょうど380年の節目にあたります。1637年(寛永14年)、又兵衛は60歳にして福井を発ち、京都を経由して東海道を江戸へ下ったのです。 このような節目の年に、特別展が開かれることの意義は、やはり大きなものがあります。見る人の心に、記憶として長く残るからです。一昨年は琳派が誕生して400年の節目にあたっており、たくさんのプロジェクトが立ち上げられました。僕にもいくつかお呼びがかかったことは、すでに「K11111のブログ」にアップした通りです。 もっとも、琳派400年なんて、何ら根拠のないこじつけじゃないかという、冷めた意見もありましたが、399年や401年じゃ記憶に残りません。第一ゴロがよくありません。それはともかく、廣海さんの労をねぎらい、こころからの感謝を捧げたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.19 09:44:06
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