テーマ:京生菓子(15)
カテゴリ:おたべやす 京都 和菓子編
ドラ焼きというと、ドラエモンの好物の銅鑼型のドラ焼き(関西では、三笠)を思い浮かべる人も多いと思うけど、この笹屋伊織のどら焼きはちょっと違う。
そもそも書きにあるように、熱した銅鑼の上で秘伝の皮を焼き漉し餡をくるくると巻いて竹皮で包んだもの。 五代目笹屋伊兵衛さんが親しくしていた東寺の僧から副食になる菓子をつくって欲しいと依頼されたのが始まり。 このどら焼きは寺のみか町中で評判になったものの手間暇かかるため、月に一度弘法大師の命日に当たる21日だけの販売にしたとか。 今でも、毎月20・21・22日だけの限定販売。 箱から出すと、こんな感じ。この包みを解くと・・ 竹の皮に包まれた本体(真ん中)。 赤い紙(右)の裏がそもそも書き。 左下の紙は、食べ方の説明。 うちは秋から春先にかけて。とくに美味しいのは春先の小寒い今頃。 竹皮ごと輪切りにしたものをレンジで温めいつもの塗りの皿に・・・ ふっくらと餡が盛り上がったのがいい塩梅。 レンジが強すぎたり温める時間が長すぎたりすると餡がぱさぱさする。 一体の皮と餡がふっくらしっとりねっとりもちもち。 (普通のドラ焼きの皮とだいぶ趣が違う) 初めて考案された江戸末期から変わらぬ味わいとあるとおり、蜂蜜味の皮とこしあんとが素朴な風味の、なんともおつなお菓子。 いよいよ春めいてきた今日(3/21)は、口辺の織部釉(おりべゆう)も新緑を想わせる鳴海織部茶碗で・・・ やっぱり・・・お先に・・・は、客の奥さん・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/18 09:38:08 PM
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