ステンレスなタンニン セニョリオ・デ・グアディアネハ グラン・レゼルヴァ 1983 ビニコラ・デ・カスティーリャ スペイン ラ・マンチャ 2007/2/3
センシベル=テンプラニーリョ100% サンテミリオンを思わせる深いルビー、全体にレンガ色がかっている。 ミルキーでスモーキーな赤色果実にチョコ、炭のアロマ。 グラスを揺すると、腐敗系、そのあとはアロマと同じ。 とろりとしたアタック、じんわりと甘みがあり、肉厚。熟成したサンテミリオンさながらのうま味のある果実味。フィニッシュは、この果実味にくわえて、スパイス、炭、チョコ。 ここに、つややかさ(色ではなく、舌触りの「つややかさ」)と豊潤さ、フィネスとエレガンスがくわわれば、上質なサンテミリオンそっくり。フィネスとエレガンスについては、スペイン風のそれが僕にわからないだけかも。 タンニンが、何というか、まるでステンレスを舐めたような質感。以前リオハのものにもそんなタンニンを感じた。このタンニンがねっとりすれば、つややかさが出る可能性も。でも、このタンニンがスペインという太陽、気候、土地の証なのかもしれない。 四日目でなくなったが、尻上がりによくなった感じがする。(2007/2/6)