「噴流」で噴飯!
IHクッキングヒーターにするので、対応している調理器具のカタログを奧さんがもらってきて、それで、「あ、いいな」と思ったやかんが、これ。 KOMIN ステンレスケトル 2.2L で、amazonでちょっと見てみると、6件レヴューがあって、その中に最低評価の☆も。 なんと、アメリカ人なのか、英語でレヴュー。 Spout is wrong shape water spills, 2009/4/14 This kettle's design is defunct; the shape of the spout and the metal material is such that when you start pouring, the spout heats the water extra and makes it boil as you pour, resulting in spilling. The only way to avoid spilling is to only fill half the kettle and pour slowly and not immediately. A pity because the design looks nice. うーん・・・くたびれていてうざいので、ここは、例のyahoo翻訳に。 すると、やはり、期待通りの訳が!!! 噴流は、間違った形水流出量(2009/4/14)です このヤカンのデザインは現存しないです;噴流と金属材の形はあなたが流れ出始めるとき、あなたが流れ出て噴流が水別料金を熱して、それを沸騰させるようなものです。そして、あふれることに終わります。あふれることを避ける唯一の方法は、ヤカンの半分を充填して、ゆっくり、そして、すぐにでなく流れ出るだけであることです。デザインが素晴らしく見えるので、残念。 うーん、なんでしょうか、この訳。というわけで、大笑い。 要するに、水をいっぱい入れすぎて、吹きこぼれた、ということらしい。 うーん、普通、やかんには、水はいっぱ入れない。 で、アメリカ生まれのヴィタクラフトのやかんを見てみると、 適正容量2.1L (満水容量 2.6L) (ケトル 2.1L NO.1221) となっている。 しかも、吹きこぼれにくそうなフォルム。(ちなみに、宮崎製作所のジオ・シリーズは、適正容量表記。同じ宮崎製作所のオブジェ・シリーズは、適正容量表記なし) それにしても、アメリカンな、レビュー。 盗みに入った家の屋根の具合が悪くて落っこちてけがをした泥棒が、その家の住人を訴えた、という話があるが、そのままのレヴューって感じで。 しかも、わざわざ、吹きこぼれない方法、なんてのを得意げに披露している。 常識でしょう? そんなこと。 それに、水をいっぱい入れて吹きこぼれたとしても、日本人なら、「水入れ過ぎたから仕方ないな、次から気をつけよう」くらいにしか思わないだろうに、わざわざレヴューするなんて、やっぱ、アメリカンw やかん一つにも、文化や国民性の違いがあらわれてるのかねぇ・・・ それにしても、以前、ドイツ工作協会展というのを見に行ったことがある。 そこには、いろいろなやかんも出品されていたけど、なんか、もうひとつだった。 というのも、しきりに、茶道具の鉄瓶=釜と比べられてしまって、見劣りしたのだ。 ドイツ工作協会がデザインした当時のドイツ(あるいはヨーロッパ)で斬新だとか、モダンだとかいわれた意匠、お茶の世界ではもうとっくの昔に出てきているものばかり。 しかも、釜は、それ以上に、斬新で、奇抜、剛胆、繊細、優美、、、云々、かんぬん。 肌合いひとつにしてみても、とても、とても。 まあ、たしかに、一点物の釜とある程度量産品である工作協会のやかんを比べるのは最初からフェアじゃないとしても、しかし、日本の工芸だのなんだのは、過小評価されすぎだと思ったものだ。 やたら、欧米の物まねばかりが、日本国内でも高く評価されすぎている感じがする。 といって、国粋的になるのもイヤだけどねぇ。 また、今の、和ブームとかも嫌い。あれは、まるで、外国人が「和」を珍しがったり、よさげがったり、しているようにしか見えない。「和」という言葉もあんまり好きじゃないけどね。 「和をもって尊しとなす」。 聖徳太子のいったこの「和」は、いまの「和」とは違う気がする。 当時、日本は、結構国際社会だった。蘇我氏をはじめ、異国系の人びとも朝廷に出入りしていた、要するに、異文化の混合する、他者のいる社会。 そういうところでの「和」は、もちろん、なあなあの「和」ではない。 いまの「和」じゃないでしょう。 むしろ、アメリカみたいな状態での、「和」と言うことだから。 そういうところで「和」を保つにはどうしたらいいか、ということでしょう。 それに、「和」というとなんか江戸時代ばっかりだけど(たとえば、「和服」というといわゆる、江戸自体に完成した着物をさすように)、日本にはそれ以前もあったわけだしw