株式投資とアーリーリタイア
昨日、超久々に自分のブログ管理画面を開けたところ一年近くも何も書いていなかったにもかかわらず一日425アクセスもあったのにビビり、そろそろ日記でも更新しようかと思いました。ツイッターを良く見られている方ならご存じでしょうが、私は昨年の夏頃に遂にセミリタイアをしてしまいました。若い頃からリタイアを意識していた40歳という節目でもあったし、本業の方でもトップがアホな事を連発していたので馬鹿らしくなったのもありました。仕事以外の事にもっと時間を向けようと決意した末の選択です。しかし完全に仕事から離れるという事はしませんでした。完全にリタイアするのはヒマ過ぎるし、今まで培ったスキルを捨てるのも勿体ないし、キャッシュフローの入口の一つを完全に閉ざすのも下策という事で、週に2~3回くらい軽い仕事をする方向にシフトした次第です。そうやって時間が出来たので必然的に株式市場を見る時間が今までよりも長くなったのですが、そこで強く思った事があります。株式投資はボラティリティーが大きすぎてアーリーリタイアとは根本的に相性が悪いという当たり前の事実です。セミリタイアしたお前が言うなと言われそうですが、株で儲けてリタイアしようと安易に考えない方が良いと思います。 安月給であろうとも毎月貰えるお金があるというのは絶大な精神安定剤であると、失って分かるものです。 専業になると精神的なプレッシャーが想像以上のものになります。ロバート・キヨサキは不労所得が年間1000万円を超えてからリタイアしたそうですが、それはつまり不動産所得が毎月入ってくるから出来た事です。 株式投資はインカムゲインを得るのに適した方法ではないので、根本的にアーリーリタイアとは相性が悪いのです。株でも配当がこれ以上あったら大丈夫と考えてリタイアするのが定石でしょうが、人間の心はそんな強いものではなくて退屈なインカムゲインを捨ててついついリスクを取ってしまうものです。 そして精神的に不安定な状態になり勝ちです。もしくは今ある資産を失ってはならないと極度に臆病になり、過度な守りの姿勢をとって他人を遠ざけるようになります。その場合、人間が凄く小さくなってしまって、他人からは守銭奴扱いされてつまらない人生になりますよね。 何のためのリタイアなのかって話になります。どちらのケースもコインの裏表であって、株のボラティリティーが大き過ぎるが故に引き起こされる悲劇です。幸せなアーリーリタイアを送るのは実はお金だけではなく精神的な意味で難しいのです。ただ仕事を辞めるかどうかは本人にしか分からない事情があるので辞めた方が良いケースも勿論あると思います。 長時間労働が耐えられないとか、仕事が嫌過ぎるとか、我慢し過ぎると人間性そのものがダメになりますから。 しかしそこで株に逃げ道を求めるには相性が悪いのです。じゃあ解決策は何かと聞かれれば以下がその対策となるでしょう。・生活コストを下げる 優待、節約を極める。 ただし妻子持ちだとかなり難しい・キャッシュフローを他で得る 不動産投資を少しだけやる等・軽い労働をする バイトを週に何回かやる。 社会との繋がりが出来て疎外感が無くなる。・起業する 趣味の延長とかだとベスト上記のどれを選ぶかは個人の好みの問題ですが、どれもやらないのは必ず破綻します。株で✖✖✖円貯めて仕事辞めるぞ!と意気込んいる方がこの記事を読んだならば参考にして頂ければと思います。