カテゴリ:環境・寄付・社会貢献
先程、ニュースを見ていると
環境問題が取り上げられており、 キャスターが締め括りに 『二酸化炭素を出す最大の要因は家庭です。 排出を抑制するように心掛けましょう』 とのたまっておりました。 テレビのニュースでこんな戯けた意見を 真顔で言っているのを聞いて愕然としました!! 2005年度の二酸化炭素の排出量12億9700万トンを 例にとって部門別に分解してみますと、 ・エネルギー転換:5.7% ・産業:36.0% ・運輸:19.8% ・業務その他:18.0% ・家庭:13.5% ・工業プロセス:4.1% ・廃棄物:2.8% この様に、家庭からの二酸化炭素排出量は 全体の13.5%でしかありません!!! 一体、これのどこが最大要因なのでしょうか!? 国民全員に義務感を負わせるための 情報操作の一環なのでしょうが、 個々人がいくら努力しても 多寡が知れているのが数字からは一目瞭然です。 スーパーのレジ袋の節約だとか (これはむしろ資源の無駄遣いですが・・・) 家庭電気をコマ目に消すだとか そんな事を一生懸命やってもやらないよりはマシですが、 焼け石に水でしょうね。 会計の原則に則って考えてみると、 最大の排出をしている所から削減していくのが合理的です。 そこで、どこが最大の排出をしているかと考えてみると、 実は日本の二酸化炭素排出量の約半分は たった167の工場が排出しておりまして、 そのうち火力発電所が51工場を占めています。 これらの中で一番発電効率が高いのは東京電力の火力発電所で、 熱エネルギーのうち53%を電力に変える事が出来ます。 ところが、 日本には30%強しか電力に変えられない所がありますから、 それらに「トップランナー方式」の圧力をかけるだけで 4分の1を占めている所が半分の排出量になるので、 最大で約8分の1の排出削減効果があります。 つまり、たった51基の火力発電所に規制をかけるだけで 家庭からの二酸化炭素排出をゼロにしたのと ほぼ同等の効果がある筈という訳です。 全く、マスコミには事実だけを報道してもらいたいものです。 不見識なキャスターの意見なんか要らね~! また、排出量の8割以上を占める企業活動ってのは 結局は国民の消費行動の裏返しですので、 バリュー消費をしておけばオッケーでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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