カテゴリ:株式投資
先日、私は
『フージャース株主友の会は、 今こそ復活のときである』 と書きました都合上、 金曜日にフージャース(8907)を 投機ポジションで買いました。 市況の回復が上向くのを待ってから 買った方が良いと思われますから、 少し早いと私も思いますが 言った以上は打診買いしておこうって事で。 アーバンコーポレーション(8868)が倒産したお陰で 市場は不動産市況に対して非常に弱気になっていて 新興不動産系なんてどこも倒産寸前だと思われています。 実際に私もこれから倒産がかなり出ると思っていますし、 フージャースが倒産する確率も結構あると思いますが、 目クソ鼻クソながらも少しマシだと思っています。 その理由は 『不動産流動化とマンデベの 在庫の質の違い』 にあります。 不動産流動化のビジネスモデルってのは、 『地上げ屋さんが一盛り100億円程度の物件の束を 大して精査もせずにとにかく買って、 良い物件は私募ファンドに クズ物件はJ-REITに振り分けて ノンリコースローンで高レバレッジをかけて 見た目の配当利回りを高くしてから 一般のアホな個人投資家に売り出す』 っていう内容です。 その為には不動産価格が上がり続ける必要があり、 客と銀行が危ないと思った時点で終了です。 それに対してマンデベのビジネスモデルは、 『まとまった広さの土地を買い付けて 建設会社にマンション建設を依頼し、 出来たマンションを一つずつ売り出す 土地と小口化されたマンション価格 との間のアービトラージ』 と私は考えます。 両者の最大の違いは 末端の顧客が支払う金額の絶対額でして、 J-REITの方がより小口化されているぶん 誤魔化しもしやすくて利益率も高くなり勝ちです。 これを肉屋さんに例えると、 私募ファンドは自分で食べるステーキ肉、 マンションがスライス肉、 J-REITがミンチ肉、 と私は考えています。 自分で食べるステーキ肉ならば 誰だって肉質を真剣に見極めますよね。 ステーキですから全く誤魔化しが出来ませんし。 次のスライス肉ですが、 今度はちょっと誤魔化しが効くようになってきます。 調理法によっては悪い肉でも何とかなります。 最後のミンチ肉なんて、 もう何を入れても素人はまず気づかないでしょう。 牛肉と言いながら豚肉が入っているかもしれませんし、 合成調味料さえ入れれば味はなんとかなります。 そう考えると、 マンション用地と流動化物件では 物件仕入れの段階での精査の気合も 自ずと変わってくる筈です。 不動産流動化のためのノンリコースローン(=合成調味料) が閉ざされて出口戦略を失った流動化物件が J-REIT(=ミンチ肉)として通用しなくなって 在庫処理(=ステーキ肉)として処分する必要に迫られた場合、 一体どういうことになるでしょうか!? 真面目に仕入れをしていれば大して問題ないですが、 クズ肉を混ぜてミンチ肉として売っていたとしたら 猛烈な資産価値の劣化が待っていることでしょう。 この様な理由で、 フージャースはマンションに注力して 流動化事業に手を染めていなかっただけ 在庫の質は比較的高く、 資産価値の劣化は少しマシだと思われます。 (言っても、 市況のピークで大量に在庫を仕入れているし 自己資本比率20%程度ですので 在庫の評価が20%ダウンしただけで債務超過になる 危険な状態には変わりなくて楽観視出来ませんが・・) 倒産した不動産銘柄は いずれも流動化事業に手を染めていましたから、 もしかしたらフージャースは 倒産しないのかも知れません(^^; この辺は銀行の態度次第なので何とも言えませんが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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