『さよならコンプレックス』年表
~私の年表~・中学生の時、クラスの男子に、「おまえクラスで一番ブスだな」と言われる。・…好きな子をからかっている類の口調ではなかった。 ・卓球部員時代、大会会場をY美ちゃんと歩いていると、前から来た二人組の見知らぬ男子に、「卓球やってる女ってブスばっかだな」と言われ通りすがられた。・Y美ちゃんと二人、半泣き状態でみんなの元へ行き、見知らぬ男子の発言を告げると、「えっなんでY美ちゃんがいるのに」と、みんなが慰めてくれた。……。・ちなみに大人になったY美ちゃんは、モデルとして雑誌に登場した。 ・一重瞼の乙女にとっての魅惑グッズ、アイプチをドラッグストアで購入した。・二重になって家族の前に現れると、「ダチョウ倶楽部の竜ちゃんみたい」と笑われた。 ・雑誌の後ろの方に載っている通販を目にして、「これならば…」と、貯金をはたいて二万円近くするアイプチを購入した。・二重になって家族の前に現れると、「ダチョウ倶楽部の竜ちゃんみたい」と笑われた。 ・サーヤこと紀宮様ご成婚のニュースで、サーヤが紙面やテレビを賑わしていたとき、「……私って紀宮様に似てない?」という不安を、ついに友達にぶつけてみた。・友達は驚きを隠せぬように、「実は私も、自分が紀宮様に似てないか不安だったの」とカミングアウトした。・「似てないよォ」と言い合い、さらに友情が深まった。 ・英会話習得のため、ジオスに通っていたとき、日本語を習っている外国人との交流会があり、アレヂと出会う。・アレヂに「キレイ」「美人」「可愛い」と絶賛される。・「一重瞼デ小サイ目最高」と言われる。・タレントの光浦靖子さんが、バツイチの外国人なら落とせると言っていたことを思い出す。・アレヂとお付き合いを始める。・するといつの間にか、ブスコンプレックスはなくなっていた。・アレヂありがとう。 ・アレヂとの出会いを化粧品店のお姉さんに話したら、「ジオスで英語は習得できなかったけど、旦那ゲットしたからいいじゃないですかァ」とまとめられ、なんだか自分がものすごく恥ずかしかった。 ・今日、帰りの電車に乗り込んだら、若い男の子が二人、「マジこの駅らへん、可愛い子いねぇし」と話していた。・彼らの隣に立ってしまった自分がいたたまれなかった。・花の女子高生時代、島根県の海で、弟と水着でいたら、近くにいた男性二人組が、「この辺、女いねぇっすね」と話していたのをきいてしまった時の気持ちを思い出した。・「あ、この駅可愛い子多いんだよね」という駅が、私の住んでいる駅で、彼らの目の前で降りていいのか、とても悩み苦しんだ。・ブスコンプレックスは解消されたはずなのに、時々ふいに傷つけられてしまうのはなぜだろう。・時々再発したりもするけれど、コンプレックスに卒業証書をくれた、アレヂへの感謝はつきない。ありがとうアレヂありがとう。