- 昨日マイナンバーカードを受け取りに出かけた。
- 後期高齢者ともなると自分を証明する方法が限られてくる、病気でもないのに
- 保険証の提示を求められたり、時には写真がないので保険証ではダメと言われたりする。
- それではとパスポートを示すと住所を自分で書き換えられるのでダメと言われたりした。
- 国が戸籍に基ずいて発行するパスポートがこの体たらくである。
- 首実験用に写真付きクレジットカードにしているが公的機関発行でないクレジットカードは
- まだ信用度が低い。パスポートより電話番号の信頼が厚いのは世界的に
- 見ても少数派だろう。日本政府もなめられたものである。
- 最近では保険証で住所と名前をそしてダブルチェック用にもう一つ何かを求められる。
- 何年か前に住民基本台帳が出来、高い費用を出して写真付き基本台帳カードを作って
- 携帯していたが残念ながらこのカードの知名度はいまいちで、
- 映画館と公園の入場料の割引くらいしか使用実績はない。
- そこで2月にマイナンバーカードを申請しておいた。ところが何時までたっても
- 発行通知が来ない。4か月も過ぎてしまうとさすがに何か間違いがあったのかと
- 思ってしまい、電話すると申請コードを知らせろとか言ってらちが明かない。
- あきれているとやっと通知が来た。そこで昨日指定された役所に受け取りに行くと
- 発行まで40分待ちですの由、ひたすら待って前の老夫婦がやっと出てきた。
- すぐ自分たちが呼ばれると思いきや20分経っても音沙汰なし、問い合わせようと
- 立ち上がると係りが出てきて、今コンピュータが動かないとのたまう。
- 端末の不調なのかネットシステムの不調なのかもわからず、
- 何時回復するかもわからいと言い出した。
- 6月最後の月曜日午前中だったので全国の後期高齢者が殺到したのだろう。
- 待っている人は9割がた我が同輩・後期高齢者であった。
- 医院や銀行もそうだが我が同輩たちはなぜか月曜午前が好きである、
- このことを忘れていた自分が情けない。
- それはそれとして政府はなんと零弱なシステムで制度を始めてしまったのだろう、
- やるんならちゃんと準備をし職員の訓練もしてから始めてほしかった。
- 東京23区でこの体たらく、地方の村役場でネットに通じた人が養成されているのだろうか。
- 今はまだ限られたサービスを提供するだけなのであまり弊害も目立たないが
- こんなことでは先が思いやられる。
- 私はまだ全面的に信用するには時期尚早とみて身分証明書くらいしか利用できない
- サービスだけに有効なコード設定をとどめておいた。税務管理やコンビニでの
- 公式証明書の発行などはまだしばらく区役所か郵便局に足を運ぶほうが
- 良さそうな気がしてきた。
- 数十年前の経験しかないが、アメリカではSocial Security 番号で済んだし、
- ドイツでは自国民でもパスポートを出して自分を証明していた。
- 昔のヨーロッパのようにすぐ隣の国に行くにもパスポートが必要だった時代は
- ほぼ全員がパスポートを持っていたのでこの習慣ができたのだろう。
- 島国日本では国境を超えるということ自体が稀でパスポート所持者が少なく、
- 国民皆保険のせいで保険証至上主義が出来たのだろう。
- 因みに健康保険制度が無かった時代には都会では米穀通帳が幅を利かせた。
- 農村の住民はどうしたのだろうか、多分顔パスの信頼度が一番高かったのであろう。
6月は色々あってブログが一項もなく、何かと思いながら愚痴の一稿を投じる