人生、最短で行くことがすべてではない



     「人生、最短で行く事がすべてではない」




今の社会は最短で効率的に速く行くことが良しとされています。
今の社会は便利を徹底的に追求した社会です。




乗り物はますますスピードアップし、より早く目的地に着くことを追求しています。

数々のノウハウ本が出て、より失敗がなく効率的にすることを追求しています。

決断をより速くし、より効率的に物を作ることを追求しています。




便利を追求することが幸せにつながると私たちはこれまで思って
やってきました。



しかし、本当はそうでしょうか?




山を登るのにロープウェーを使ってなんの苦労もなく、頂上に登って美しい景色を眺めるのと、

自分の足で汗水をたらして頂上に登って、美しい景色を眺めるのではどちらが幸せでしょうか?



やりかたがもうすでに最初から分かっていて、その通りにやってすぐ物事が達成できてしまうのと、

自分の頭で考えて、試行錯誤しながら物事を達成するのとはどっちが充実感があり、幸せでしょうか?



自分で苦労して物を作って手に入れるのと、

簡単に自分の欲するものをすぐに手に入れられてしまうのとでは
どちらが幸せでしょうか?




そうです。便利を追求することと幸せは関係がないのです。



むしろ、あまりにも便利を追求しすぎてしまうと、



人が幸せになるチャンスを奪ってしまいます。
人が成長するチャンスを奪ってしまいます。





人生でもこれが当てはまります。偉大な業績を残した人の晩年の言葉を見るとみんなこのようなことを言っています。



「私は今までの人生でたくさんの失敗をした。苦労もたくさんした。回り道もたくさんしてきたが、今ではそれが良い思い出になっている。良い笑い話にもなっているよ。」



私はこれを見て気分がすごく楽になりました。



自分の人生の晩年に何の苦労も失敗もなく、思い通りにいった人生を思うのと、

たくさん失敗も回り道もたくさんして日々、挑戦しながら送った人生を思うのとではどちらが充実感があり幸せでしょうか?




人生では必ずたくさん失敗をするものです。たくさん回り道もするものです。その方が楽しいじゃないですか。



この間、面白い言葉を聞きました。



「人生とは何かを計画しているときに起こる別の出来事」




人生、最短で行くことがすべてではないのです。






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