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2008.07.07
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カテゴリ:読書/歴史系
海外渡航を試みるという、大禁を犯した吉田松陰は郷里の萩郊外、松本村に蟄居させられる。
そして安政ノ大獄で、死罪に処せられるまでの、わずか三年たらずの間、
粗末な小屋の塾で、高杉晋作らを相手に、松陰が細々とまき続けた小さな種は、
やがて狂気じみた、すさまじいまでの勤王攘夷運動に成長し、時勢を沸騰させてゆく。<本書より>



世に棲む日日(2)新装版

ペリーが二度目の来航をした時、松陰は、国外逃亡を図ろうと、米艦に密航。
しかしアメリカ側に断られたため、自首し、下田奉行所に捕まってしまいます。

当時、人民の外国行きは死刑と決まっていたため、
松陰は、死を覚悟してまで、密航しようとしたのですね。

でも、何でそんな国家の大禁を犯してまで…という感じですが、
松陰は、まず夷狄の国を見てから真実を見極めるべきで、誰かが海を渡らなければならない、
と考えていたようで、それなら自分が死を覚悟して海を渡ろうと思ったようです。

なるほど、立派!
でも当時としては、きっと考え方が先進的すぎたのですね。

そして、萩へ帰された松陰は、あの有名な松下村塾を開き、
高杉晋作をはじめとする幕末の志士たちに影響を与えたのですねー。

でも、松下村塾は、たった3年間という短い期間しか開かれなかったらしいです。

大老・井伊直弼の安政の大獄によって、松陰は江戸に送られ、
江戸に着いて十日のちに刑死してしまいます。

この時まだ29歳だったなんて、若すぎるー…。

松陰が亡くなると、この本の主役は、高杉晋作に移ります。

晋作は、長州ではイイトコの生まれで、世子の小姓なんぞを務めたこともある人ですが、
どうやら晋作の思想を決定的にしたのは、藩命で使節団の一員として上海へ行った時のようです。

アヘン戦争で敗れてから、白人の奴隷のように中国人が使役されていた当時の上海。

そんな世界を肌で知った晋作は、開国主義にはならず、以前よりも激しい攘夷家になり、
それまで不可能だと思っていた倒幕をも考えるようになります。

おおー、だんだんアツイ時代になってきたー炎
次巻も楽しみ♪





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最終更新日  2008.07.07 11:38:17
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