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カテゴリ:読書/歴史系
中国で、「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。
日本では翻訳すら出ていなかったこの物語だが、舞台は10世紀末の中国である。 宋に帰順した軍閥・楊家は、領土を北から脅かす遼と対峙するため、北辺の守りについていた。 建国の苦悩のなか、伝説の英雄・楊業と息子たちの熱き闘いが始まる。 衝撃の登場を果たし、第38回吉川英治文学賞に輝いた北方『楊家将』、待望の文庫化。 <上巻より> +++ 国境を挟み、宋遼二国は一触即発の状態に。 伝説の英雄・楊業と息子たちの前に、遼の名将・耶律休哥が立ちはだかる。 白い毛をたなびかせて北の土漠を疾駆するこの男は、「白き狼」と恐れられていた。 宋軍生え抜きの将軍たちも、楊一族に次々と難問を突きつける。 決戦の秋!運命に導かれるようにして戦場に向かう男たち。 滅びゆく者たちの叫びが戦場に谺する。北方『楊家将』、慟哭の終章。<下巻より> 楊家将(上) 楊家将(下) いやー、面白かったーーー 楊家軍の男たち、カッコよすぎるーー!! 時は、10世紀。 宋の二代皇帝・太宗の時代。 燕雲十六州奪還を願う太宗と、中原を狙う異民族・遼との戦いが舞台です。 楊家の男たち(楊業と七人の息子)と、遼の名将・耶律休哥との、軍人魂を持つ者同士の戦いぶり。 これはもう見事と言うほかないですねー 軍人であるからには、死も怖れず、ただひたすら戦い抜く。 なんという誇り! なんという潔さ!! 戦う男は美しぃ~ 色気もヘッタクレもない、男臭さ200%の物語。 いやぁ、見事、ワタクシのツボにハマりましたですー 戦のやり方を丁寧に描いているのもGOODでした。 とても臨場感溢れる描写になっていて、物語の世界にどっぷり浸かることが出来ました。 上手いですねー、北方さん♪ しかし、太宗もバカな皇帝ではないはずなのに、遼への親征の判断だけは誤りましたね。 いや、固執しすぎたというべきか。。 最後は、アホな味方のせいで、悲しいことになってしまったし…。 でも、優秀で勇敢な楊家の男たちの戦いぶりは、本当に最後まで見事でした 続きの作品もあるみたいなので、文庫化したらぜひ読んでみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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