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カテゴリ:読書/歴史系
教科書ではわからない日本史の空白部分に迫る。
従来の歴史学界の権威主義、史料至上主義、呪術観の無視、以上の三大欠陥を指摘しながら古代史の謎を推理、解明していく。 日本人の「わ」の精神のルーツは? 宮内庁が天皇陵の学術調査を拒み続けるのはなぜか? あの出雲大社はオオクニヌシノミコトの怨霊を封印するために建てられた「霊魂の牢獄」ではなかったか? 当時最高の知識人であった聖徳太子はなぜ、「和」こそが日本人の最高の原理としてあげたのか?など。 まさに、歴史こそミステリーの宝庫である。 逆説の日本史(1) (小学館文庫) とても面白く読めました! 井沢さんの日本の歴史学に対する三つの不満、 1.日本史の呪術的側面の無視ないし軽視 2.滑稽ともいうべき史料至上主義 3.権威主義 これらにがんじがらめにされた歴史学者たちの史観とは、また違った見方をしていて、 とても興味深かったです。 確かに、史料に残っているものや、正史だけが正しい歴史を伝えているとは限りませんからね。 そういうものは、為政者たちの都合で、意図的に抹殺されたことや、 歪められて記載されていることだってきっとあるわけですから。 出雲大社についての章は特に面白かったです。 出雲大社にはよく行きますが、 しめ縄の張り方が普通の神社とは逆になってるなんて知りませんでしたー。 あと、本殿の大国主命の御神座が、実は正面を向いていないとか。。 礼拝の仕方が他の所とはちょっと違うなぁ~ということは気付いていましたけど…。 (普通は「二礼、二拍手、一拝」だけど、出雲大社は「二礼、四拍手、一拝」となっている) それはなぜか。 井沢さんは、死の国の王であるオオクニヌシを封じ込めているのだといった見方をしています。 アマテラスに国を奪われ死んだオオクニヌシの怨霊を封印している、と。 へえぇ~、なるほど、面白いですねー。 日本神話については何も知らないので、そういう見方もできるのねンと目からウロコな感じです。 あと、邪馬台国の卑弥呼は何者だったのかということなど、 へえぇ~~と驚く説がたくさんありました。 面白かったので、次もどんどん読んでいきたいです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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