|
カテゴリ:読書/歴史系
源氏はいかにして平家を打倒し、武士政権を樹立していったのか。
その解明の鍵は“源源合戦”にあった。 また、義経は「戦術」の天才でありながらも頼朝の「戦略」を理解することができなかった。 日本人が八百年にわたって錯覚してきた『平家物語』、そして「義経伝説」の虚妄を抉る。 逆説の日本史(5(中世動乱編)) (小学館文庫) 今回は、 「源頼朝と北条一族編」 「源義経と奥州藤原氏編」 「執権北条一族の陰謀編」 「悲劇の将軍たち編」 「北条泰時と御成敗式目編」の全五章。 いわば、鎌倉時代と呼ばれている時代についてです。 いかにして武家社会が誕生するに至ったのか。 それがとてもわかりやすく書かれていて、とても面白かったです ここらへんの時代は、動乱の時代なので、いろいろなことがあってややこしいですからねー。 ちょっと頭の中が整理されてスッキリしたかも。(^_^) 「幕府」という名称。 教科書には、源頼朝が鎌倉幕府を開いた、みたいなことが書かれてあったので、 単純に「頼朝が幕府という名の組織を作った」のかと今まで思っていたのですが、 実は当時は、公式にはそんな呼び方は誰もしていなかったとのこと。 もともと、頼朝が住んでいた居館が「幕府」と呼ばれていたので、 頼朝の所へ行くことを「幕府へ行く」という言い方はしたらしいのですが、 今のように武家社会全体を指す名称となるのは、江戸時代以降らしいです。 なので、今の時代と鎌倉時代とは、 「幕府」という言葉のニュアンスがまるで違うということですね。 へー、なるほどね。 初めて知りました。(^_^;) ところで、この本に書かれていた井沢氏の言葉、 「歴史とは人間を学ぶことであり世間を学ぶこと」に、同感です。 暗記だけの歴史だと、真の歴史を誤解しかねないことがあるのだな、ということを、 今回、「幕府」という言葉ひとつにおいても感じましたしね。 歴史の面白さとは、何と言っても、その時代に生きた人々の軌跡を辿ることです。 そこにはいろんな人間ドラマがある。 だからワタシは大好きなんですよね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.02 10:46:25
コメント(0) | コメントを書く
[読書/歴史系] カテゴリの最新記事
|