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カテゴリ:読書/歴史系
もし、おれが僻地の土佐ではなく東海の地に生れていたならば…
長曽我部元親は嘆く。 強盛を誇った信長が斃れても、素早く跡を襲った豊臣秀吉によって、 営々と築きあげてきた四国に侵略の手が伸びてきた。 そして再び土佐一国に、押し込められようとしている… 土佐に興り、四国全土を席巻した風雲児の生涯。
信長が死んでホッとしたのも束の間、 秀吉による四国征伐についに屈し、降伏した元親。 四国征服の夢が破れ、 20年間戦い続けた日々が結局は四国を荒廃させただけに終わってしまった元親の心情を思うと、 とても悲しいです… そういう苦渋の決断をせざるを得ないところが、大将の辛いトコですよね。。 結局元親は、中央の政情に暗すぎましたね。 政治的に巧く立ち回れなかった…。 所詮田舎者と言われても仕方なかったのかも。。 そしてその後、秀吉の九州征伐の先鋒として駆りだされることになった元親。 しかしこの時の秀吉の人事は最悪です! これは絶対秀吉が悪いですよね。 仙石権兵衛の腰抜けめ~!!! 秀吉、この時はもう耄碌が始まっていたのかしらん。。 精強な薩摩兵を相手に土佐兵はよく戦いましたが、 嫡子・信親を戦死させてしまった元親がなんだかとても可哀想でした(T_T) 長曾我部元親。 確かに、土佐ではなく中央に生まれていれば、もっと中央を席巻できる存在になったかも…。 ただ……やっぱり天下までは取れなかっただろうな。。 本当に、戦い抜いた生涯でしたね。 この作品を読んで、長曾我部元親という人物がとても好きになっちゃいました~ 司馬さん、ありがとう~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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