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カテゴリ:読書/歴史系
戦国時代、それは苛酷残酷な時代であると同時に、気宇壮大な時代でもある。
だからこそ、常識を常識とせず、天衣無縫、奇想天外に生涯を送る人物が輩出したのだ。 超人的武勇の裏の意外な臆心、度はずれに呑気な神経の持ち主のじつは繊細な真情。 戦国時代人の剛毅闊達にして人間味あふれる短編7編を収録。
戦国時代が舞台の短編7編が収録されています。 「愛染明王」(福島正則) 「おれは権現」(可児才蔵) 「助兵衛物語」(花房助兵衛) 「覚兵衛物語」(飯田覚兵衛) 「若江堤の霧」(木村重成) 「信九郎物語」(長曾我部康豊) 「けろりの道頓」(安井道頓) …という面々。 どちらかというとマイナーな人物ばかりですが、 だからこそ、へーこういう人もいたんだな~と興味津々で読めましたね。 「覚兵衛物語」 の飯田覚兵衛は、加藤清正の家来だった人。 覚兵衛は、武士にはなりたいという願望は持っていなかったのですが、 清正と幼馴染みだったがために、清正に請われて仕方なく家来になったものの、 やめたいやめたいが口癖だった人。 ん~そうか、戦国時代にもそういう人がやっぱりいたのねー。 現代でいえばいやいや会社勤めをしているような人が(笑) 「信九郎物語」 の信九郎とは、長曾我部元親の末子・康豊のこと。 ある日自分が長曾我部の子であることを知り、 大坂冬の陣・夏の陣の際には兄・盛親のもとへ駆けつけますが…。。(>_<) う~ん、なんとも数奇な運命を辿った人だったのですね。。 あと、 「けろりの道頓」 の安井道頓。 へえぇ~、大阪の『道頓堀』っていう名前、この人に由来してるんだ~!? 戦国時代ってやっぱり面白い♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.06.12 20:07:03
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