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カテゴリ:読書/歴史系
幕府の足元を揺るがすきっかけともなり、
江戸民衆たちが鯰絵の風刺とユーモア世直りの願望を表わした安政の大地震。 関東大震災において壊滅的な打撃をうけながらも、 秩序と冷静さを以て対処した東京市民たち。 社会・政治に大きな衝撃を与え、 次の時代への転換点ともなった二つの大地震をドキュメント風に描く。
安政大地震と関東大震災について書かれた本。 安政大地震は、安政二年(1855)、 ペリー来航で世の中が騒がしくなってきた幕末に、江戸で起こった地震です。 でも読んでみると、その前年には、東海地震や南海地震も起こっているのですね~。 うわ、そんな大地震が続けて起こっていたとは、なんか怖… 改めて日本は地震国なのだな~と感じちゃいましたね。。。 いつ何時地震に遭遇してもおかしくないのかも…。(いや、遭遇したくないですけどね…) でも、安政大地震の頃の幕府はもうかなりガタがきていたとはいえ、 意外にシャキシャキ対策を打ち出してたんですね~ 町奉行所は、救小屋をつくり、炊き出しもちゃんと行っていたとは、 現代と変わらないお上の働きぶりです。 地震の時の町人の記録がドキュメント風に書かれているので、 江戸の庶民たちの様子が垣間見れてとても興味深かったです(^ ^) 大正の関東大震災は、死者のうち84%が焼死というからこれまた怖い… 地震が起こったのがちょうどお昼時で、その日は風が強かったというのも災いしたのですね。。 さらにその後の流言がまた怖い(> <) 朝鮮人謀叛説とか酷すぎますね。。 流言のせいで、たくさん罪もない朝鮮人や中国人まで殺されてしまったというのは、 本当に惨い話です…。 首都直下型地震や、東海、南海地震が近い将来起こるであろうと叫ばれている今、 もし地震に遭遇したらどうするのか? 真剣に考えなければいけないなと改めて思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.05.06 17:36:58
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