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カテゴリ:読書/歴史系
新選組きっての剣の達人といわれ、常に戦いの中に身をおき続けた斎藤一。
油小路の変、天満屋事件で影の主役となり、 鳥羽、伏見の戦い以降は幕府方として会津まで転戦する。 会津で明治の世を迎えた斎藤は、やがて警視庁警部補となり、西南戦争にも出陣する… 幕末から明治へという時代の大転換期に、武人としての気骨を堅持し続けた 「最後の剣客」の生涯を描く力作小説。
新選組三番隊組長・斎藤一の生涯を描いた一冊。 内容的にはかなり駆け足気味で、 斎藤一という人物の表面をサッとひと撫でしただけのような感じではありましたけど、 ずっと以前読んだ赤間倭子氏の「新選組副長助勤 斎藤一」よりは かなり読みやすくて面白かったです(^ ^) 特に会津戦争以後のことについてはとても興味深く読めましたね~。 まあでも、いまだ謎の多い人だけに、創作した部分も多くあるのでしょうが…。 それにしても波瀾万丈な人生ですよねー でも長生きされて良かった(^ ^) 西南戦争では、警視庁警部補として(つまり政府側として)参戦した斎藤さん。 幕末の頃会津を賊扱いした薩長の者たちが西南戦争では野に下りて政府に楯突き、 元新選組だった自分が政府を守るポリスとは…と苦笑いするシーンがありましたが、 本当に歴史というのは皮肉なものだなぁ…としみじみ感じるシーンで面白かったです(^ ^) 現在では考えられないけど、日本人同士で戦争をしていた… そんな時代もあったんですよねぇ。。。 それにしても幕末~明治の激動の時代を生きた人ってみんなそうなのですが、 激変する世の中についていくだけでも凄くタイヘンそうですよね。 まず以前(江戸時代)の考え自体を根本から変えていかないといけない。 そして敵味方で戦った時の恨みつらみだけでは生きていけないから、 恩讐は水に流し、勝者も敗者も一緒に『日本』をつくるために働かなければいけない。 明治初期というのは、 本当にもの凄いエネルギーがぶつかり合っていた時代なのだなぁ~と、 この本を読んで改めて感じることができました *** ところでNHK大河ドラマ「八重の桜」。 やはり会津戦争は涙なしには見れませんねぇ… あまりにも悲惨すぎますよ。。。 それにしてもようやく八重が主役らしくなってきました(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.07.12 16:29:54
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