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カテゴリ:読書/歴史系
「飲むほどに酔うほどに、かつて奪った命の記憶が甦る」
…最強と謳われ怖れられた、新選組三番隊長斎藤一。 明治を隔て大正の世まで生き延びた“一刀斎”が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、 過ぎにし幕末の動乱、新選組の辿った運命、そして剣の奥義。 慟哭の結末に向け香りたつ生死の哲学が深い感動を呼ぶ、新選組三部作完結篇。
「壬生義士伝」「輪違屋糸里」に続く浅田さんの新選組三部作完結篇。 斎藤一をひっくり返すと一刀斎… なるほど~! そういうことね(^ ^) というわけで、今回のメインは斎藤一です。 御一新から45年。 齢70になった斎藤が(正確に言えば藤田五郎ですが)、 近衛師団梶原中尉を相手に酒を飲みながら夜な夜な語る昔語り。 前二作もそうでしたけど、斎藤、相変わらず偏屈者ですね(笑) 市村鉄之助クンがちょっと可哀想やったわ。。。 それにしても鉄之助クンは可愛すぎる~ 乞食同然だった鉄之助クンを吉村貫一郎が拾ったということにしているのも、 「壬生義士伝」を書いた浅田さんらしい温かみのあるエピソードになってますよね(^ ^) この作品は斎藤の昔語りがほとんどなので、 前二作と同じようにほぼ語り口調で書かれているのですが、 ワタクシどちらかというとやっぱり少々ニガテかも。。(^ ^;) こと細やかで繊細な語り口調が浅田作品の持ち味なのかもしれないけど、 ワタクシ的にはなんだかちょっと読みにくいんだよね。。 (きっと人間が繊細ではないからでしょう…汗) それに話がいろんな所に飛んで、時間的に前後しているので、 新選組をよく知らない人が読むとわかりにくいかも?と思っちゃいました。。 下巻では西南戦争をどのように語るのか? 興味津々です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.01.04 17:22:07
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