朝日新聞夕刊に、「ニッポン人脈記 日英新世紀」という記事が掲載された。1面、3段にわたるかなり大きな記事だ。菅前総理その他の人々を採り上げ、英国を参考に日本が「二大政党制」を目指してきたこと、民主党政権が「政治主導」を掲げ、その司令塔として国家戦略室を設置したこと等に言及している。その上で、結局党内抗争で民主党が分裂に至るなど、制度は英国に倣っても、「決められる政治」が根付いていないことを指摘し、「モノマネからの卒業を」と題している。この記事に関しては自分も取材を受けたが、同感である。日本の統治機構の根幹である議院内閣制をはじめとして、英国に倣って導入した制度や仕組みは多いものの、その運用の実態は似て異なるものとなっている。この夜ちょうど、今や全員「OB」となった国家戦略室総理補佐チームの会合があり、その場でこの記事を紹介することができた。政権交代からほぼ3年に近づき、民主党政権の総括が様々な場でなされるときだが、その意味でも、タイミングの良い記事だったといえるだろう。良い点も悪い点も含めて、この3年間の経験を分析し、今後につなげていくことが求められている。
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Last updated
Jul 19, 2012 07:01:17 AM
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