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今回はe-learning関係を中心に回ったんですが、 どこにいても目に付いたのはスマートフォン・タブレット関係のソフトウェアでした。 ・講師のタブレットと生徒のタブレットの表示を同期化するツール ・電子黒板のタッチパネル操作 ・360度パノラマ写真からグーグルマップライクな映像を作る ipad対応のみが多いイメージで、大学で使うためにはタブレット貸し出しか、 入学時配布のどちらかが必須になるのだろうなぁと思います。 さて、今回僕が重点的に調べたかったのは、「moodleでのSE新人教育は可能か?」についてです。 moodleとは、簡単に言えばe-learningの実施に必要なLMS(学習管理システム)です。 非常に多機能な学習管理システムで、e-learningの教材作成共通規格であるscormに対応しています。これはmoodleで動かしている教材は、別のLMSでも動かすことが出来ることを意味します。 反面、多機能であるがゆえにイマイチ使い勝手が悪く、実際の運用ではある程度機能を削って操作を分かりやすくすることが多いようです。 プラットフォームとしては最も枯れているので、これを基準に考えています。 SE新人教育のスコープは、「詳細設計→実装→テスト」までの流れがこなせるようになるまでと考えます。 要するに、Javaエンジニアの新人教育をすべてmoodleで出来たら素敵だな、というコンセプトです。 以前新人教育で調べた際に、Javaの学習を行うe-learningの教材はいくつか存在することを確認しました。 しかし、基本的にJavaというよりもプログラムの言語仕様に限る内容ですし、 また教育としての精度も低く、お世辞にもSI企業が使うべき実践的な内容とは思えないものでした。 世の中のすべてのJavaに関するe-learningを調べきれたわけではないですが、少なくとも基礎の基礎とも言うべきstrutsの 教材ですら世の中に存在しないのは、不思議でしょうがないです。 e-learning導入支援ビジネスはmoodleで提供することが多いようで、導入支援に15万円ほどが多かったです。 ASPなのかクラウドなのか、自前サーバなのかにも寄るのでしょうが、導入支援はただの呼び水で、 その後の教材作成支援が収益のメインとなっているようです。 同時にe-learningの教材作成支援とプラットフォームについても調べてみました。 LMSの教材作成やプラットフォーム提供をしている会社を片っ端から回ってみて、 1「教材作成にはどんなインプットが必要で、いくら掛かりますか?」 2「Java言語(フレームワークを含めて)の本格的なe-learningを作ったことはありますか?聞いたことはありますか?」 3「タブレット・スマートフォン対応はどんな感じですか?」 の質問を投げかけてみました。 1については、ほとんどの企業でボリューム次第ですが、だいたい300k~という回答でした。 しかし、テキストとパワポ程度の資料があればもうちょっとお安くできます、とも言われました。 2については、「ない」または「e-learningでFWまで踏み込むのは難しいのではないでしょうか?」という回答でした。 3については、ほぼ全ての企業で対応済みでした。そもそもmoodle自体にスマートフォン対策がなされているのでそりゃそうなんですが。 ※ただしflashはどんどん少なくなっているようです。iOSで動かないというのはつらいですからねぃ。 最後に、一番面白かったe-learning支援会社紹介です。 http://ver2.jp/index.html glexa これはmoodleとは関係ない独自のLSMですが、教材作成に音声や動画を利用する事が得意なようです。 例えばyoutubeの動画の最中に問題を挿入したり、解説文や字幕を挿入したりということが1タッチでできます。 さらに音声認識の機能があり、実際の対話のように自分の発言内容に即して音声の返信が帰ってきます。 いちおうはscorm規格で問題を作っているようなのですが、moodleで動かすためにはある程度のmoodle改修が必要になるそうです。 ※実績はあるそうですが。 あと変わり種はこんなところです ・html5ベースでの問題作成ツール(apacheに乗せるだけでok) ・歯科衛生士の国家試験に専門特化したe-learning 今回の最大の収穫は、 「moodleは廃れていない」 と 「Javaのフレームワークまで踏み込んだe-learningが存在しない」 の二つでした。 また来年も行こうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.05.20 15:18:58
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