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ケーブル・リフトの山麓駅前広場そばに、高尾通信のグルメガイドでもおなじみのおいしい蕎麦屋「高橋屋」がありますが、ここ高橋家は、水原秋桜子が、昭和22年1月15日に「馬酔木」復刊記念会を開催した所としても有名です。
彼は、その時の様子を、「雪の高尾」で次のように紹介しています。 「十時すぎの電車に乗るため駅にゆく。」(この駅は八王子駅のことです) 「浅川で降りる」 「ぬかるみをこね返して十二、三町歩くのが大変であったが、それでも風はなく、青空さえちらちら見えはじめた。会場は、高尾の登り口にある、高橋屋という立派な二階建の茶屋である。」 「まだ十人たらずの人が来ているだけなので、私は、一 人で山をすこし登って行つた。杉から落ちつづく雪しずくがはげしいので、とても進むことができず、引き返そうとした」 「散会し た頃は、雪の高尾の頂に美しい新月が光っていた。」 「まだ消え残っている雪の 道を踏んで、話しながら浅川まで歩いた。」 記念会を開いた喜びとともに当時の高尾の情景が浮かんでくるようです 尚、秋桜子は、後述の中西悟堂と親しかった関係もあって高尾山には度々登っているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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