読み聞かせ
私が子どもたちに今まで唯一続けることができたものが寝る前の読み聞かせでした。なぜ基本怠け者の私が続けてこられたのか。それは絵本の読み聞かせというものが読みっぱなしでいいからでした。2学年違い(でも年子!)のナツコとタカシが幼い頃、もう夜になるとクタクタで「早く寝てくれ~!」とばかりに絵本の読み聞かせを寝る前の儀式のようにしていました。福音館書店のシリーズものや、小学校に入ってからは童話館のものやら。(童話館は昨年の途中で配本を打ち切りましたが。) もうナツコは随分前から、そしてタカシも昨年の途中位から急速に一人で読書をするようになっていきました。今、二人が同時に夢中になっているものはドラゴンライダーシリーズ。(ちょっと表紙の絵怖いですね。)最近はなんとなく夜、声をかけても自分たちの読みたい本をそれぞれがじっくり読みつづけて寝てしまうことが多くなってきたのでもう今までのような読み聞かせは必要ないのかなあ、と感じていました。でも、タカシの「ママが寝る前読んでくれた方がよく眠れるんだ。」という一言に 母胸キュンとなり、「そうかい、そうかい」とばかりに、その日は絵本を選んで読みました。「ずどんといっぱつ」(童話館出版)みじめな捨て犬のシンプが最後、サーカスの人気者になるお話。タカシはどうしてこの絵本がすきなのかなあと思い、「シンプが最後、成功するから好きなの?」と聞くとタカシ、遠い眼をして「成功・・・・、とは違うなあ・・・。」ああ、やっぱり子どもに余計な言葉は不要ですね。「いつもちこくのおとこのこ」(あかね書房) 「もっとおべんきょうしにでかけていった。」(末文)タカシ「もっと、って、どこにいったのだろう・・・・・・・。」「どこに行ったんだろうねえ・・・・。」読みっぱなしでいいし、時間も短くてすむ。 絵本は何歳になっても親子で味わうことのできる一つの手段かもしれません。