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2009年07月11日
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カテゴリ:オーディオ
ネット配信ではまだまだMP3などの非可逆圧縮音源が主流で,たまにFLACなどの可逆圧縮音源の提供があってもたいていはCDと同じ16bit/44.1kHzだったりする。ただ,徐々にではあるがLinn Recordsのように24bit/96kHzといった高音質音源を提供するサイトも増えてきているようだ。日本でもe-onkyo musicに続き,KRIPTONもHQM STOREで高音質配信を開始している。KRIPTONのほうはまだまだ数は少ないが,著作権保護(DRM)をかけているe-onkyoに比べDRMフリーを謳っているのは好印象。せっかくの高音質音源なのだから,カーネルミキサを通るWindows Media Playerではなく,foobar2000Lilithでダイレクトに出力したいところ。

気になるのはCD音源と比べてどの程度の音質向上が望めるかだが,これは環境によってまちまちだろうから,購入前にサンプル曲での聞き比べはやっておきたい。e-onkyoもHQM STOREも上のリンク先のページにサンプル曲が用意されてはいるが,どちらも45秒間しかなく物足りない。その点太っ腹なのはLinn Records。現在,「Classical BRIT Award」を受賞した記念として,こちらのページでScottish Chamber Orchestraによる大迫力のモーツァルト 交響曲第38番 ニ長調 K.504『プラハ』の第3楽章が無料でダウンロードできる(カートに入れてpromotion codeを入力。詳しくはLINN JAPANにあるマニュアル参照)。

さらに太っ腹なサイトが,ノルウェー Lindberg Lyd ASの「2L - the Nordic Sound」。こちらのページでは全7曲,合計40分間(!)ものファイルを最後まで試聴することができる。しかもフォーマットはWMAからWAVまで,5.1サラウンドのものも含めて12種類も用意されている(ダウンロード時にユーザー名:HD,パスワード:2Lを指定。こちらは会員登録なども不要)。私は「Stereo FLAC 24BIT/96kHz」を試聴してみたが,全てSACDでも発売されている音源ということもあり録音状態も素晴らしく,安価なM-AUDIO Audiophile USBにヘッドフォン(SENNHEISER HD580)という環境でもSACDに迫る高密度の音空間を体験できた。ダウンロードできるのは次の7曲:

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218 第1楽章 アレグロ / マリアンネ・トゥーシェン(ヴァイオリン) トロンハイム・ソロイスツ オイヴィン・ギムセ (音楽監督)

ウーラ・ヤイロ:North Country II / ウーラ・ヤイロ (ピアノ) トム・バーバー (フリューゲルホルン) ダーヴィド・クシュロン (ヴァイオリン) ヨハンネス・マッテンス (チェロ)

ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111 第1楽章 マエストーソ / トゥール・エスペン・アスポース (ピアノ)

ベンジャミン・ブリテン:シンプル・シンフォニー 作品4 第1楽章 荒々しいブレ / トロンハイム・ソロイスツ

ハイドン:弦楽四重奏曲第79番ニ長調 Hob.III.79 第4楽章 終曲 (プレスト) / エンゲゴール四重奏団

アーリル・サンヴォル:「この世はうるわし」によるオルガン即興曲 / コーレ・ノールストーガ (オルガン)

ヴィヴァルディ:カンタータ「ため息をついて何になろう」 RV.679 (ソプラノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラとバッソのための) / トゥーネ・ヴィーク (ソプラノ) バロッカネルネ

ピアノによる独奏がメインでニューエイジ風のウーラ・ヤイロの作品以外はクラシックで,録音も良いが演奏も素晴らしいものばかり。ベートーヴェンのドラマティックなピアノソナタ第32番は,一音一音が圧倒的な存在感と迫力を持って耳にせまってくる。ブリテンの作品はまともに聴いたのは今回が初めてのような気がするが,イギリス人らしいひねくれた展開がおもしろい。ノールストーガによるオルガン即興曲には,こういった高音質音源でなければ出せないような現実感がある。カンターテ・ドミノ菅野レコーディングバイブルでもそうだったが,パイプオルガンの音色は録音の質の高さが出やすいのだろう。ただ一番好きなのはやはりハイドン。生々しいヴァイオリンのリズミカルな掛け合いが気持ちいい。

また,7曲中5曲がDSD録音の4倍のデータ量をもつというDXD (Digital eXtreme Definition)を用いて録音されているという。DXDはSACD録音に通常使われるDSDを編集し易くした拡張規格のようだが,どうやら2Lを運営するLindberg Lydもこの開発に関与しているようだ。2LはBlu-rayのオーディオ・ディスク(PCオーディオ用の音楽データが入ったディスク)を世界で初めてリリースしたりもしているようだし,個人的には今後も要注目なレーベル。

最近のサウンドカードは24bit/96kHz対応のものが主流だと思うが,その能力をフルに活かせる音源を聴いたことのある人は意外と少ないのでは。Linn Recordsや2LのサンプルはDRMフリーでもあるしおすすめ。ただ,やはり容量は大きく,2Lの7曲を全部落とすと670MBにもなるので,ユーザー名とパスワードを指定できるダウンロードソフトでダウンロードしないと面倒で,時間もかかる。高音質配信の本格的な普及にはこういった貧弱な通信環境もネックになっているのかもしれない。



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最終更新日  2009年07月12日 21時08分17秒
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