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テーマ:タイ(3305)
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うちの板前チャムロン。24才。
縁あってカオサン店の頃から長く働いてくれている。 昨日の昼前、彼に田舎からまだ60才の父親の危篤を知らせる電話がかかってきた。 彼の父親は、高血圧と糖尿の合併症で弱っているとは聞いていた。 思いつめた顔で帰郷を申し出る彼にいくばくかのお金を渡すため、私は外にあるATMに走った。 ほんの5,6分で店に戻ると、チャムロンは3階のトイレの前で大声で泣いていた。 驚いた僕は「どうした。しっかりしろ」と両肩を抱くと、彼は僕に抱きついてきてなおも泣きじゃくっている。 その様子にはっとして「おい、もしかしたらお父さん、逝ってしまったのか」と尋ねると、顔を涙でくしゃくしゃにしながら微かに頷いた。 私が下に行っている間に訃報が入ったようだ。 彼は、床に崩れるように座り込むとなおも号泣している。 その姿に、私は自分の父親の訃報を受けた時のことを思い出す。 そしてチャムロンにこう言った。 「チャムロン、悲しいな。わかるよ。よくわかる。俺の親父も病気で亡くなった。辛かったよ。でもな、君のお父さんは天国へ行ったんだ。もう苦しまなくてもいいんだ。楽になったんだよ。お父さんは亡くなったけど、これからは心の中にずっといる。俺の親父も天国へ行ったけど、いつも俺の心の中にいる。いつもずっと一緒だ」 その言葉が通じたのか、チャムロンの泣き声は少し収まった。 そして、急いで帰郷していった。 父も母も私に生を授け、苦労して慈しみ育ててくれたかけがえのない存在。 自分自身も親になってから、遅ればせながら両親の苦労がいかほどのものだったのかをようやく少しは理解できるようになった。 親には、感謝してもしきれない。 その親が亡くなるというのはとても悲しいことだ。 できることなら、いつまでもいつまでも元気で長生きしてほしい。 でも、誰しもいずれはこの世を旅だっていくのは自然の摂理。。。 私は自分の両親から受けた大恩を、娘をしっかり育てることで後世に伝えていきたい。 チャムロンは今頃どうしているのかな。 きっと田舎のお寺で出家してお父さんの冥福を日夜祈っていることと思う。 日記を楽しんで頂けたら、下の3つのブログランキングのアイコンにぜひ応援クリックをお願いいたします。 皆様から頂く貴重な一票とコメントを励みに更新しています。^^ どうぞよろしくお願いいたします。 にほんブログ村 竹亭の宣伝です。^^ バンコクで日本の味が恋しくなったら竹亭へぜひどうぞ。 手頃な値段でほっとする味をお楽しみください。 160バーツからの定食類は昼も夜も同じ値段。おつまみも多数、居酒屋的利用もお座敷で宴会も出来ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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