バンコク竹亭日記

お客さん商売を長くしていると、不思議な第6感が働くときがあります。

たとえば、しばらく来店されていない常連さんのことをなんとなく思い出していたら、その方が本当にお店に来てくれたりします。
だからその方が突然ご来店されても、自分的には「ああ（来た来た＾＾）、お待ちしていました」と笑顔になってしまいます。

前の職場で働いていた時から、数え切れない位そういうことが起こっているので偶然とは思えません。
これもいわゆる「引き寄せの法則」なんだろうか。

実は昨日はそんな偶然が2回もありました。
まずランチタイム。

お店の近所で勤務されているタイ人女性のお客さんで私はいつもアチャーン（先生）と呼んでいる方なんですが、よくお客さんや部下を連れてきて料理をたくさん注文してくれていました。

でも、なぜかこの1ヶ月ほどまったくご来店がなく３、４日前から「アチャーンどうしているのかな。どこか他の店に行っているのかな」なんて思っていたのです。

そうしたら、そのアチャーンが昨日のランチに突然お客さんを連れてご来店してくれました。
私はやっぱり来たとちょっとびっくり。
でも、嬉しかったです。

それからもうひとつの偶然は、数年前から毎年3月4月になると現れる初老の白人の男性が2年ぶりに来店されたこと。

彼には福福しい笑顔が素敵なフィリピン人の奥さんがいて、いつも二人で上機嫌で食事をされるのでスタッフにもとても好かれているカップルです。

でも彼らは昨年はとうとう一度も現れず、今年もまだ見えないからほんの一昨日スタッフとあのカップル来てないね。旦那は年だし太りすぎだから病気してなければいいねと話していたばかりなのです。

そうしたら、その男性が昨日の午後6時頃に一人で現れました。
昨日の今日だからさすがにビックリしましたよ。

お久しぶりですねと話を伺うと、今年はバンコクに糖尿病の治療に来ているとのこと。
本国より医療費がずいぶん安いそうです。

そして奥さんはどうしたのですかと尋ねたら、おめでたでお腹が大きいので今日は部屋で休んでいると嬉しいニュース。
この年齢でしかも糖尿なのに頑張るなといたく感心しました。（爆）

思えば、願いかなってタイに移住してはや26年目。
レストランの仕事も26年目です。

今日まで大勢のお客様から、教えられ支えられて、時にはお叱りを受けながら育てて頂き、そのうえビジネスパートナーや大勢のスタッフ達にも恵まれて今もなんとかお店を続けていくことができる。

本当に有難いことです。
本当に幸運です。

だから、いわゆる引き寄せの法則があってもなくても、自分はやっぱりできるだけ真摯に仕事をして来てくださったお客さんとスタッフに竹亭で幸せになって頂きたい。
なんて柄にもなく真面目に考えてしまいました。


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