バンコク竹亭日記

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私は今年初めてシルバーウィークと呼ばれる連休があると知りました。
この期間にタイに見えた日本人の方も多かったようで、竹亭でも日本からのお客さんが増えていました。

彼らと話をしていると、観光地はだいたい回ってしまったけど、他にどこかいい所ありませんかとよく尋ねられますけど、そんな時はチャオプラヤ河には行かれましかとお聞きすることにしています。

そしてもしまだでしたら、河へ行って地元の人や観光客が利用しているエキスプレスボートに乗ってみるのはいかがですかとお勧めします。

バンコクに初めて見えた方は、高層ビルや高架鉄道、高架道路が林立する大都会ぶりに驚かれますが、河の上からバンコクを眺めるとバンコクの別の顔が見えます。

ゆったりと流れる大きなチャオプラヤ河。
川沿いには、高層ホテルやコンドミニアムが立ち並び、ワットアルンや昔ながらの建物が残っている場所もあります。

河を渡る生暖かい風に包まれ、街中では見えない広い空を眺め、水の音やボートの軽快なエンジン音、通勤通学の地元の人や観光客の話し声やざわめきを聞いていると、ここだけ時間がゆっくり流れているなと感じます。

私は水のある風景が好きです。
それも海よりも河のほうが落ち着きます。

故郷の釜無し川、印度のガンジス河、チャオプラヤ河や自宅近くにもある運河。
雄大な流れに人間の生活の匂いが濃厚に溶け込み、清も濁も呑みこんでただそこに在り流れている河。

何百年も何千年も前から流れはそこにあり、人間どもが栄えたり戦ったり滅びたりを繰り返すのを黙って見てきているのです。

私はバンコクという魔界や人間関係に疲れた時にチャオプラヤ河に遭いにくるだけで、癒されてまた頑張る活力がわいてきます。
だからチャオプラヤ河は私のパワースポットです。


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