バンコク竹亭日記

国王の崩御から一夜明けた１４日朝。
バンコクの街が黒一色に染まっていました。

つまり、道行く人の95％が黒い服を着て追悼の気持ちを表しているのです。
モーターサイの運ちゃんまで、黒いＴシャツやポロを着て街を流しています。

ビジネス街シーロムも同じです。
竹亭にランチに見えたお客さまも全員黒か白着用です。

ソイ10のメガ市場を見に行ってさらに驚きました。
ここも黒一色です。

つまり、集まる人だけでなく、
昨日までタイ人好みの鮮やかな色合いの赤や青やグリーンの服を売っていた露店や屋台が
ほぼすべて喪服や黒のシャツを売っているのです。

サンダル屋さんは、赤のサンダルは引っ込めて、喪服に合う黒と灰色をずらりと並べています。
さすが商人。
変わり身が早い！！

国王の容体悪化が伝えられた時から
Ｘデイ近しと見て
問屋も屋台のおばちゃんも
あらかじめ黒の商品を仕入れておいたのに違いありません。

政府は国民にも一年間喪に服すことを推奨していますが
普通の人は、せいぜい数着の喪服しか持っていません。
それを毎日着るとなれば、当然買い足さなければなりません。

そうなれば黒服の需要は無限大。
しかも、売るほうは早い者勝ちです。＾＾

だから今、タイの市場では黒い服が飛ぶように売れています。
今年一番の大ヒット商品です。

国王が亡くなっても
庶民には毎日の生活があります。

昨日は涙を流しても
その涙が乾く暇もなくすぐに働き始めます。

子供のために
家族のために
そして、自分たちの未来のために。

私はそんなたくましい市場の商人、おばちゃんたちが大好きですね。＾＾


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当店ホームページ竹亭オンライン（右クリック）をご覧ください。

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