瀧波雅彦のブログ

伊良部投手（元千葉ロッテ、NYヤンキース、阪神タイガースなど）の死亡の知らせを知ってたいへん残念な気持ちです。

昨日はアメリカの普通のニュースでも報道していました。彼の野球人としての投球スタイルのほぼ全てを尊敬していたし、回りにわがままで暴力的と思われている人間的な部分も実は人に気を使いかつユーモアと愛嬌あるところとかもけっこう好きでした。いろいろな場面を思い出していますが平成の名勝負と言われた清原選手との１対１のガチンコ勝負で三振した清原選手が思わず　早い～～～　とつぶやいた瞬間が一番印象が強いです（動画サイトにたくさん残っているようですね）。メジャーでの成績は３４勝３５敗と数字だけみてしまえば普通の成績ですが未知の世界に挑戦する姿とメジャーで投げる理由（あれだけごたごたしてヤンキースに行った本当の訳）には人を感動させものがありました。実は彼のヤンキース初登板の日を計算して旧ヤンキースタジアムのチケットをこっそり取っていたのですが、急にその当時働いていた会社に試合のたしか２日前にけっこう大事な仕事でラスベガスに呼ばれ現地に行ったのですが、どうしてもメジャー挑戦の初の晴れ姿（特に始めの投球）をどうしても見たかったので上司（ちなみに社長でした）と同僚をなんだかんだ、いやほぼ騙してラスベガスからニューヨークにとんぼ返りしたのです。

現監督のジェラルデイ捕手に全力で投げ込んだ初姿を見れたのは今となっては自分としては幸運でした。心からご冥福をお祈りします　合掌


蛇足ですがその試合後、スタジアムの出口でアメリカの新聞から日本人としてどう思うと取材を受けて、伊良部投手は勝ち負けとかより三振そのもの持つ魅力をメジャーリーグに伝えることの出来る数少ない選手だと思うと答えました。