ペットの小鳥は安全か -鳥インフルエンザ関連-
「国立感染症研究所」で鳥インフルエンザのQ&Aがあります。Q13の回答として、「ペットとして家庭などで飼育していたニワトリや小鳥が直ちに危険になるということはありません。しかし、鳥はヒトに感染するウイルスや細菌を持っている可能性があります。」 何とかパニックにならないように、でも苦しい説明です。ある養鶏場でウイルスが発見された時は家畜保健衛生所の獣医がキャリア(運び役)でした。人間がウイルスを運び、鳥に感染した例ですが、えさは安全なのか、風で運ばれる塵芥の中に紛れていたとしたら、どうなるか自明ですね。家庭でゴキブリほどの大きさでも侵入するので無菌室でもなければ安全な場所はありません。感染者の場合、報道で見ていると体の弱っている場合に死亡例が高く感染しても発病しないケースもあるとのことですが、すべての人間に免疫がないので、罹患すれば重病になるとすべきです。第一次大戦でドイツ軍が撤退したのも鳥インフルエンザの一種であるスペイン風邪が流行したためで猛威です。さて、家庭でのペットの小鳥ですが、鳥への伝染が高率とすれば飼わないほうが賢明でしょう。現在、飼っている場合は定期的に獣医の診断をお勧めします。当園のような養鶏場では、月に一度、家畜保健衛生所の獣医による検査がありますので発見は容易ですが、ペットの小鳥を獣医に定期健診の必要性は高いと思います。ウイルスの発生地域でないとしても物流はあるわけで、全国どこも安全といえません。また、人間も同じく体調不振があれば、医師の診断が必要です。一般的には高熱が出ますが症状の軽い場合もあり注意すべきでしょう。 幸いなことに監視体制がしっかりしていますし、新型ウイルスは発見されていないのでパニックになることはありませんが、人類が経験したことのないウイルスの出現は不可避(WHO)のため、日頃から厳重な体調管理をすべきです。なお、当園のHPに関連機関の情報がありますので、随時、参考にして下さい。